アニメ放送中なので、合わせてきたのかなと思いましたが作者いわく元から描く予定だったということ。
各キャラの前日譚が詰まっている1冊。津軽、静句、鴉夜のそれぞれの出生が描かれていて、これを読むとよりアンファルが好きになります。軽い雰囲気で旅をしていく一行の過去はハードなものがあったのだなと。それでも前を向いている三者の強さを感じました。
津軽が半分鬼が混じることになった背景、静句が鴉夜を慕う家事情、鴉夜が不死になった流れや首だけになった事件が入っていて、大分重要なエピソードばかりでした。
どれも読めば、それぞれの抱えているものが分かり、応援したくなります。
最後のエピソードは落ちで痺れました。
輪堂鴉夜が、生首でも、不死でもなかった時代。
偉大なる師と共に過ごした黄金の日々。
今や彼女の他にそれを知るものは天の星のみ。