羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

ミステリー

密室狂乱時代の殺人 絶海の孤島と七つのトリック

大変レパートリーに富んだ密室トリックゲームでした。 密室殺人が盛んな時代という特殊設定だからこそ、起きる事件の数々が興味深い。 今回は密室トリックゲームなるものを孤島で行われて、次々と密室殺人が発生する。 前半は頭が切れる密村が制限がかかる展…

探偵と家族

面白かったです。 軽妙な語りと独特の雰囲気の比喩表現が冴えていて、言葉を頭で飲み込むのが楽しかったです。 癖あり、訳ありの探偵家族が様々な珍事件に首を突っ込み解決していく。その様子を追っているのが楽しくて仕方ない。 夫婦は推理や行動が手慣れて…

刑罰

タイトル、表紙に惹かれて読みましたが、中々パンチの効いた短編集でした。必要な部分のみ描いて、不要な部分は削いでいるような文章で、切れ味鋭い短編ばかりでした。 また、ふわっとしたまま、そのまま終わる話もあったりと作者の発想の良さが伝わってくる…

そして、よみがえる世界。

あらすじから好きそうだったが、やはり読んで良かったです。 序盤から中盤にかけて物足りない感じがありました。説明が多くて、見えない部分があるのが理由かな。 しかし、中盤以降の謎の種明かしと緊迫した展開にはのめり込めました。 前半の謎だった部分が…

七日の夜を抜け出して

青春、オカルト、ミステリ、バトル、様々な要素が詰まっていました。盛りだくさんのようですが、青春が濃かったのは嬉しかったです。 それぞれ事情を持った4人が学校に閉じ込められて、学校から脱出するために怪談を解いていくことに。 次第に仲が深まり、背…

嘘つきなふたり

表紙、タイトル、あらすじ、帯から、ひしひしと感じるものがあり楽しみにしてましたが、その通り、いや想像以上に良かった。 雰囲気的に武田綾乃先生の黒小説!と思いきや、最後まで白い部分もあり、新境地を迎えた作品だったのかなと。 ミステリ要素があり…

ノッキンオン・ロックドドア2

素晴らしいシリーズですね! 1巻を読み返して、今巻を読んだら、1作目よりもグッとキャラクターに魅力が増して、過去も明かされて、より今作品の虜になりました。 前巻で明かされなかった探偵2人と刑事と容疑者の大学時代のエピソードが描かれていて、そん…

ノッキンオン・ロックドドア

続巻が文庫化するので再読しました。 初めて読んだときよりもミステリ作品として、より深く読み込めました。 バディモノで、動機、シチュエーション、得意推理が違う探偵2人が様々な事件を解いていく。互いに分かりあって、信頼している関係性が良い。軽口や…

栞と嘘の季節

待ってました!続編が出てくれて嬉しいです。 また、堀川と松倉に出会えて嬉しい限りです。前作の本と鍵の季節が絶妙にまとまっていたし、2人の関係もひと段落していたので、シリーズ化は難しいのかなと思っていたので、シリーズ化していきそうで良かった 前…

定価のない本

タイトルから気になって読みましたが、ミステリとしても、戦後の日本が見えたり、本に関わる人達の苦境があったりと様々な要素が詰まっているので、最初から最後まで気が抜けない。しかし、読み終わった後は非常に胸が熱くなりました。 タイトルの定価がない…

金環日蝕

傑作でした。 犯罪は様々起きているが、犯罪と犯罪者にどう向き合っていけば良いのか悩む2組のペアを描いている。調査する正義の方と落ちていきながらも犯罪に染まっていきそうな方、どちらの視点があるからこそ、至る結論に説得力が生まれていました。 人の…

六畳間ミステリーアパート

癖のある管理人と真面目に悩む田中さんがアパートに住む人、それぞれの悩みに向き合っていく。悩みが切実なものばかりで、読んでいて感情移入してしまう場面が多々ありました。 どの話も変化していく住民の様子が晴れやかで、読んでいて胸に訴えてくるものが…

君といた日の続き

辻堂先生の最新作。 心が洗われて、下を向いたままではいられなくなります。最愛の娘が亡くなり、妻とは離婚。絶望していた主人公がある日、過去から飛んできた小さな少女・ちぃ子と出会う。 過去から未来へきたちぃ子の秘密、目的はミステリで隠されていま…

Jミステリー2022 FALL

好きな作家ばかりが参加したアンソロジーなので、楽しみにしてました。個人的に好きだったのは、東野先生、新川先生、似鳥先生、太田先生の作品で。読み終えた後の満足度が高かったです。 東野先生の作品は、トリックはもちろんだが、なぜそれを行なったのか…

沈黙のパレード

映画観てから読んだので、結末を知っていたが、悪質な犯罪者に苦しめられた人達の必死な願いは簡単には切り捨てられるものではないなと。 映画と比べると場面転換が急でまとまりが悪いかなと思いましたが、様々な登場人物の掘り下げがされているので読めて良…

サスペンス作家が人をうまく殺すには

あらすじから面白そうな気配がプンプンしてましたが、想像以上に楽しめました。 海外小説を読み慣れてなくとも、入りやすい作品かなと。 主人公・フィンレイが物騒な殺人事件に巻き込まれていくのが非常に軽快で、思わず笑ってしまいます。殺人なんてやるつ…

あなたへの挑戦状

競作とはどういう意味かも知らずに、阿津川先生と斜線堂先生が書いているというだけで条件反射で読みましたが、問題なかった。むしろ知らないからこそ、256Pまで読み、袋綴じの挑戦状を読むことで、見事に衝撃を喰らうことが出来ました。頬にビンタされた気…

秘境駅のクローズド・サークル

愉快、痛快、素晴らしいミステリの連続でした。 放課後探偵団1.ネクスト・ギグを読んでいるので、ミステリを描くのが上手いと知ってはいたが、全話面白い短編集で、恐れ要ります。各話趣味趣向を凝らして、読者を楽しませにくるのが伝わってくる1冊でした。 …

探偵は友人ではない

青春ミステリ作品でもかなり好きなシリーズの2作目。 表紙が単行本から変わっていたが、これはこれで良いですね。 内容としては、前作の探偵は教室にいないに比べて、よりなぜそんな不思議なことが起きるのか、起きた背景を掘り下げる解像度が増していたなと…

キュレーターの殺人

ワシントン・ポーシリーズの3作品目。 毎回のことだが、厚い。 しかし、それが気にならないくらい夢中になって読めました。 前1.2作品は面白いのだが、読むのに時間がかかっていました。 今巻は場面展開がスムーズだったり、ポーとティリーの関係が安定して…

invert II 覗き窓の死角

ドラマ化、コミカライズ化、おめでとう! 絶好調のシリーズなので早くも3冊目。 しばらくは相沢先生、このシリーズ中心かな。 さて、今回は短編1本と表題作の中編1本。前半の短編は紙魚の手帖で収録されていたので読んだことがありましたが、改めて読んでも…

方舟

帯のミステリ作家陣の書評を読んで期待値が上がってましたが、それを頷ける衝撃がありました。終盤まで、このまま推理するだけだと少し味気ないなと思っていたら、まさかの真相に度肝を抜かれました。 作中にトロッコ問題について語られていたのはそういうこ…

夏を取り戻す

1年振りに再読。 夏の季節にピッタリの作品だ。2度目なので俯瞰して読めました。伏線の貼り方が上手いなと改めて確認出来ました。 また、見逃していた部分を発見できて、何度読んでも考えさせられる小説だなと。 小学生達が失踪した理由、そして、調査する側…

エフィラは泳ぎ出せない

デフ・ヴォイスシリーズの丸山先生が推薦分を帯に書いてるとなれば読むしかないなと。 障害を抱えて生きている人にスポットを当てて小説にするのは難しいと思いますが、今作は障害を持って生きた青年・聡の人生で関わってきた周りの登場人物を掘っていくこと…

その意図は見えなくて

ビターな読後感が良い。1冊通して、作風がぶれないのは良いですね。 暗い雰囲気が漂う青春ミステリ。 どの短編も真実が明らかになった後に残る胸中の苦さが素晴らしい。謎そのものというより、なぜ起きたのかを問いかけてくるから、高校生のうちに秘めた気…

育休刑事

似鳥先生はミステリーの作りが上手いなと改めて思いました。しかも、社会問題を含みつつユーモア溢れる会話や作風に仕上げるのは流石です。 今作は男性の育児休業、しかも警察官で取れるのが奇跡のように描かれているが、当たり前になって欲しいという作者…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 VI 見立て殺人は芥川

刊行ペースが凄い今作。 李奈の成長とミステリーが魅力だが、今回はここ数巻ずっと気にしていた李奈の作家としての成長が見れて嬉しいです。警察から頼りにされているが、本業は探偵ではなく、作家だからな。 事件に巻き込まれてばかりで、作家としての姿の…

録音された誘拐

阿津川先生ならば読みたいと思うくらい、今勢いのあるミステリ作家の阿津川先生の新作。 短編集の透明人間は密室に潜むに収録されていた、盗聴された殺人に登場した探偵と助手を主人公にした作品。 印象的だった短編が、こうして厚い長編に膨らむなんて幸せ…

雪と心臓

凄い小説と出会った。表紙とタイトルに惹かれて読んだが、最初から最後まで読むのが止められない。 先が読めない構成、展開、仕掛けが組まれていて、読み終えると込み上げてくるものが… 今作は自由奔放な姉と平凡な弟、双子の関係がキモになっていて、双子…

今だけのあの子

イヤミスの印象が強い作者だが、前向きに終わる作品もあるのかと、新しい発見でした。多少イヤミス要素はありましたが、全体的に見れば希望がある感じでした。 女性同士の関係を描く短編集。 どれも粒揃いで惹き込まれます。短編でありながら、物語としての…