羽休みに娯楽を

ラノベが多めで、キャラ文芸、漫画、アニメ、映画など娯楽でおすすめしたいことを書いてます。良かったら見ていってください!

ミステリー

夏休みの空欄探し

似鳥鶏先生の最新作は青春モノ。 暗号を解くというミステリー要素があるが、それよりも男女4人が一夏の青春を謳歌している様子が印象的でした。 思春期特有の男のモヤモヤした感情を見事に掘り下げていて、クラスで目立つ清春と目立たない主人公・ライの友…

本格王2022

参加している作家陣に惹かれて読みました。 結果、素敵な短編の数々に出会えました。 個人的には、道尾先生、芦沢先生の短編が飛び抜けて好きでした。最初から最後まで気が抜けないうえに、結末までたどり着いたら頭から離れない余韻があったのが良かったで…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 V 信頼できない語り手

今回は別シリーズの登場人物が参戦してくるが、知らなくても問題ないです。 推理小説としてかなりフェアな事件だったなと。ただ、真犯人に関してはたどり着ける余地があったかは分からない。李奈の行動には驚いた。 ある程度は予想出来るシチュエーションだ…

天久鷹央の推理カルテIII: 密室のパラノイア

小鳥遊と鷹央の関係は安定しているが、それを崩しにいくことで揺らしていくのは良かったと思います。 小鳥遊と鷹央の関係は仕事上同じ場所にいられるのだなと再確認出来ました。社会人として上からの辞令には逆らえない。別れそうになる2人にハラハラしつつ…

プリズン・ドクター

最近、岩井圭也先生の作品にハマっていて、今作は刑務所の医者という未知な職場を舞台にしているので気になりました。 主人公の史郎が母の介護についてや自分のやりたいことではない刑務所で医者の仕事をすることについて、考えていき、変化していく様子は…

教室が、ひとりになるまで

皆が仲良く。それは出来るに越したことないが、強引に作られた仲良し空間には嫌気しか生まれない。 それは無理矢理自分を押し殺さないと周りから外れるのを意味するから。 そうならず、自然に仲良くなれると良かったんだが。 スクールカーストの苦しさは結…

入れ子細工の夜

阿津川先生の濃いミステリーって感じがして、読んでいて疲れる部分もあるが作者のミステリー愛がほとばしっているようで良かったかなと。 固定観念などがあると到底真相にたどり着けないような、自由奔放な揺さぶり方をしてきて、楽しい読書でした。 作者の…

俺ではない炎上

読み応え抜群の逃走劇に、意外な犯人、先が読めないハラハラ感が読む手を止まらせない。 怒涛の展開だが、最後まで一気読みです。 読み始めたらもう最後までいくしかない。 そんな魅力がありました。 SNSで呟かれる無責任な言葉、仕事でついボロが出てしま…

ルームメイトと謎解きを

素晴らしい謎解きと先が気になって仕方がないように巻かれた伏線でした。 読み終えるまで、没頭して読めました。 探偵と助手のデコボココンビに青春を感じつつ、本格ミステリらしく容疑者を絞っていく推理過程が丁寧で良かった。読んでいる読者も2人と同じ…

有限と微小のパン

約900Pの長編で読むのが疲れました。 ただ、読み応えある内容だったのが良かったです。 S&Mシリーズ最終巻。最初のすべてがFになる以来の真賀田四季という天才の登場で、分けがわからない事件へと発展していく。凡人には犀川先生と真賀田四季の会話につい…

陰の季節

警察小説で、事件というよりも警察内のいざこざを描いていて、警察官の苦悩がより感じられました。 事件というよりも人事、密告、無断欠勤など地味なふうに思えるが、真相を辿っていくたびに謎が深まると共に真相にたどり着いた時に浮かび上がってくる苦い…

天久鷹央の推理カルテII: ファントムの病棟

1話目は軽い雰囲気、2話目はちょっとシリアス、3話目は締めでもあるので深みがありました。 安定感のある物語でした。 医療、病院、病気を絡めた人間ドラマになっていて読み応えがあります。 医療のトリックを使うことで、一体何が起きているのか分からず、…

431秒後の殺人: 京都辻占探偵六角

紙魚の手帖に表題作が載っていて、読んでいたので面白さは知っていたが、それ以外の短編も惹きつける謎の死とトリックで、読み応え抜群でした。 各話、最後の最後まで分からないのが良い。 事件の状況が独特で、どのように殺人をしたのか分からないので、読…

龍の耳を君に 文庫

前巻で終わらずにシリーズ化してくれたのは嬉しいです。 荒井が家庭、仕事で悩みながらも困っている人を見捨てられない優しさがある。 その性分が今回、人助けにつながっていて良い。 ろう者がろう者を犯罪にハメたり、障害を持っている人が証言をしたり、…

六法推理

デビューして勢いの止まらない五十嵐律人先生の新作。 短編集なので、今までの作品に比べると軽い雰囲気もあるので読みやすい作品でした。 先生の作品を知らない人にもおすすめです。 今作は大学内で無料法律相談所を運営している主人公・古城の元に他学部…

天久鷹央の推理カルテ

数年ぶりに再読。 鷹央先生のキャラ立ちが強烈。 最初読んだときはあまり、良さを理解出来なかったが今は傍若無人の中にある医療者としての誇りや微かな人間らしさに魅力を感じます。 小鳥遊との凸凹コンビは好きです。 小鳥遊も鷹央先生の無茶振りに答え続…

ecriture 新人作家・杉浦李奈の推論 IV シンデレラはどこに

今回は小説家のパクリ騒動に絡めて、李奈へ謎の脅迫が迫ってくる。 小説家ならば、自分の作品がパクられているのはしんどいし悲しいが、法律に照らすと証明するのが難しいのが現実的で辛い… 李奈への脅迫は意図が見えず、怖いものがありました。ただ、シン…

掟上今日子の家計簿 文庫

今回はメタなミステリー構造談義と言ったところ。 1冊丸々先生の好奇心が詰まっているようで、苦手な人は苦手かもしれないです。 最初の事件の殺人動機にはこんなのもありかと新たな発見をしました。無鉄砲な犯人の動機は読めないよな。犯人の心理状況も加…

二重らせんのスイッチ

冤罪ミステリーであり、家族小説でもある。計算された計画通りに進行していく不穏な雰囲気の中で育っていく、互いの信頼。どこに着地するのか分からず、最後まで気が抜けないスリルがありました。 冤罪をかけられても信じる人はいる。 ただ、報道を鵜呑みに…

黒と茶の幻想 (下)

下巻。 上巻から気になっていた部分が中盤前くらいで疑問は解けて、どうするのかと思ったら、大人しそうな節子の冷静な一面にドキッとしました。とはいえ、話してわがだまりなく旅を終えてホッとしました。 今作は様々な謎と題して、登場人物の深層心理と向…

放課後 文庫

東野圭吾先生のデビュー作を読みました。 学校で起こる殺人。しかも密室。構えながら読んでいて終盤のある部分まで読めば犯人にたどり着きました。トリックは半分くらいですけど。 わりとフェアなミステリーになっていて好印象でした。 大胆なトリックでし…

黒と茶の幻想 (上) 文庫

上巻とはいえ、かなりスローな出だしなのかな。 男女4人の旅の間の会話を中心に展開していく。 昔からの付き合いで気さくに話し合う空気感に落ち着くなと思ったら、鋭く胸を突いてくることも。 小さな、不思議な謎をこうなんじゃないかと話していく、合って…

追想五断章 文庫

一読目より時間が経ち、再び読んだら物語の流れや結末に没入出来ました。静かな雰囲気だが、探し求めていた、依頼者の父の想いに舌を巻きました。暴かれる真実は読者に任せると言う締めが美味すぎる。 1つずつ別れている物語を追いかけて、どういう意味があ…

数奇にして模型

今回はストレートな謎解きと思いきや、事件ではない部分が印象的でした。 国枝先生の考えや新キャラの大御坊、萌絵の友人、知人のラブちゃんと金子の顔見せなどがありました。 事件は密室のトリックや犯人の目的や動機が分からない事が多かったが、明かされ…

償いの雪が降る

続編の新刊が発売されるそうで、気になってたら今作が先というので読みました。 想像以上にタイトルが胸を打つ展開でした。 主人公・ジョーか殺人の罪を負った罪人・カールの話を聞き、伝記を書くことに。 カールの様子や関係者の話を聞いていくうちに不審…

今はもうない

萌絵の語りで事件が話されるということは様々な予想が立てられるが、自分は最後の最後に気づきました。遅いか。 1冊全体を通した仕掛けの正体にはやったなと思いました。 ただ、語り手である笹木が魅力的ではないのと、西之園のおかしさ、不審な点があるか…

強欲な羊 文庫

ミステリーズ新人賞受賞作品集の監獄舎の殺人で表題作を読んでいて、他の話も気になって読みました。 やはり、表題作が鮮烈で印象深くて何度読んでも良い意味でイヤな気持ちになります。 認識を誤らせる展開とその伏線の回収方法が非常にいやらしさがあって…

オーブランの少女 文庫

デビュー短編集でこのクオリティーは凄い! あらすじから女性の闇を描かれていそうで期待しでしたが、軽々と期待を超える1冊になっていました。 驚き、イヤミス、笑い、切実、ホッとする。短編集でそれぞれの話の余韻が様々で非常に良い。各話の謎はもちろ…

スイーツレシピで謎解きを 推理が言えない少女と保健室の眠り姫

スイーツを題材にしたミステリー。 謎も気になるが、なぜ不思議な出来事が起きるのか登場人物の秘められた行動を解き明かしていき、たどり着く真相が迷える高校生の救いになっているのが良いです。 主人公・菓奈が吃音があり、あまり人と関わらずにいたが、…

麦の海に沈む果実 文庫

理瀬シリーズ。 前日譚から気になっていた、三月は深き紅の淵をの本の正体。 曖昧な部分もあるけど、真相を知ると驚かされました。 怪しげな雰囲気漂う学園に理瀬が転入して、起こる不可解な事件の数々。ファンタジーな世界観とミステリー、そして理瀬のミ…