羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

午後のチャイムが鳴るまでは

午後のチャイムが鳴るまでは

阿津川先生の新作はユーモア溢れる青春ミステリ。

読み終えたら、あぁ!と繋がりに気づき、満足して読み終えられる短編集でした。馬鹿なことに夢中になれる高校生の時間は貴重なものです。各話の謎に至るまでの伏線がしっかり張られていて、読者としても考えながら読めるラインだったかな。自分はあまり当たらなかったが笑 突飛な謎でない分、高校生が軸という意味があった。

タイトルの意味が分かる、名探偵の暗躍っぷりが1番の謎だったかな笑 彼の頭の良さは最早ファンタジーでそこはどうかなと思いました。

 

バカやる高校生の物語を締めるのが大人っていうのが良いなと。

過ぎてしまった時間を感じさせられました。

こいつら、最高すぎる……! 昼休みの“完全犯罪”にご用心!?
本格ミステリ大賞受賞作家の最高到達点!

九十九ヶ丘高校のある日の昼休み、2年の男子ふたりが体育館裏のフェンスに空いた穴から密かに学校を脱け出した。タイムリミットは65分、奴らのミッションは達成なるか(第1話「RUN! ラーメン RUN!」)。文化祭で販売する部誌の校了に追いつめられた文芸部員たち。肝心の表紙イラストレーターが行方不明になり、昼休みの校内を大捜索するが――(第2話「いつになったら入稿完了?」)。

他人から見れば馬鹿らしいことに青春を捧げる高校生たちの群像劇と、超絶技巧のトリックが見事に融合。稀代の若き俊英が“学校の昼休み”という小宇宙を圧倒的な熱量で描いた、愛すべき傑作学園ミステリ!