2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧
10月はダンまち、中田忍、杉浦李奈、よう実、古典部、とシリーズ作品として好きなものが沢山で嬉しい。 単行本では、同じ星の下にと唐木田探偵社の物理的対応は見逃せないです。 ・注目作品 あかね噺 8 同じ星の下に ダンジョンに出会いを求めるのは間違って…
読み終えて、タイトルの意味に胸打たれる。最後に気付かされるのがまた良い。 女性であること、病気であること、様々な困難にあっても棋士として諦めない不屈な女性の愛の物語でした。壁に当たっても目標に向かって足を止めない者達の生き様が見事でした。 …
久しぶりに物語に入り過ぎて、気持ちや感情が乱れてしまいました。 人の死については避けられないけど、出来るだけ目を逸らしていたくなる。しかし、今作はしっかり死に近づいている人の気持ち、関係者の関わり方などを描いているので、向き合わなければとい…
ワシントン・ポーシリーズ最高。 毎回、最後まで読んで事件の真相に唸るばかり。 前巻の真相に痛めつけられたが、今回はわりとユーモア多めで楽しめました。ポーとティリーのわき道にそれる会話はずっと追っていたい気分になります。タッグ感に磨きがかかっ…
好きな野球選手なので読みました。頂を目指す為に日々努力や工夫をして、常に向上心を持ち続けるのは大リーガーという夢があるからか。 今年はWBC、大リーグ挑戦が重なっていたが乗り越えているのは常に思考を回し、行動しているからか。 ストイックでやるべ…
題材、テーマが興味深くて、物語にうまく溶け込んでいたので説教臭くなっていないのが素晴らしい。 人を傷つけない表現はない。それが現実。それでも創作者として矜持を持って、表現をしていく拝島先生の決意は希望があって良かったです。 現実でも起こり得…
帯と紹介に惹かれて読みました。 貧富の差がある社会だからこそ、読まれるべき物語でした。 貧しくても、未来に希望を抱いていた2人の絆の行く末に不安が膨らみ始めてから結末に至るまでの流れがスピーディーで息をつく暇がなかった。 2人で一つの目標に向か…
カボとワンダのダンスバトルは初期を思い出すようで何よりでした。やはり2人はダンスで語った方が分かりやすい。 恩部長の強かさが見れたうえに、完璧な彼女にも隙が見えて良かったです。 ソロのダンスが続いていたが、久しぶりにグループのダンスに参加して…
阿津川先生の新作はユーモア溢れる青春ミステリ。 読み終えたら、あぁ!と繋がりに気づき、満足して読み終えられる短編集でした。馬鹿なことに夢中になれる高校生の時間は貴重なものです。各話の謎に至るまでの伏線がしっかり張られていて、読者としても考え…
迷えるお客達の背中を押していく、結彩の姿勢は素晴らしい。不器用だけど芯がブレてないからお客にも伝わっていくのだろう。 革製品は年を重ねれば重ねるほど良さが出るから、オーダメイトの靴となれば格別だよな。 下を向いたら、お気に入りの靴を見ること…
ベルが強くなるために、前のめりになるのが続いていたのでダンジョンジャンキーを落ち着けるために学区で学ぶ少年少女達に紛れるのは良い気分転換になるんじゃないかな。学ぶ、考えることを知り、成長に繋げるあたり抜け目ない。力を隠すというのも、今だか…
黒尾と夜久は正反対の性格だけど、バレーに対しては一緒って言うのは熱いなぁ。 リエーフと芝山がチームワークのハマる瞬間というのは、バチっと決まっていて良かった。 個人プレーも良いけど、協力プレーにも味がある。 戸美はずるさはあっても勝ちに行く姿…
brother編ということで、男兄弟の絆を描いていた。親がいない環境だからこその話だったかな。良い。 うお、凄い。sister編からのbrother編になって、違和感やしこりが吹き飛んだ。見方が変わると出来事の違う方面を炙り出せるのか。登場人物が入り乱れて少し…
挑戦的な作品のようですが、単純に1冊としてもまとまっている。 事件を複数の視点で見たら真相が変わって見えるという試みは興味深くて読みました。そこを抜きにしても楽しめると思いました。 各話のタイトルに行き着く過程が秀逸で、爽やかな読後感です。 …
岡崎琢磨先生の最新作は最高傑作でした。 読み応えあり、驚きあり、反転あり、読む前から種を明かそうと注意してましたが無理でしたー 作中作品というのを忘れてしまいそうになるくらい練られている。だから終盤に明かされる反転の際の細やかな伏線配置に丁…
参考書との付き合い方は恋愛と同じというのに納得。最初は頭の中⁇だらけでしたが、説明を受けたら確かにとなってしまう。 印象的なフレーズの裏にしっかり意味があるので読むのが楽しい。読んで確かめて欲しい。 学生の背中を押すために参考書はあるのだなと…
面白い作品がたくさんありました。おすすめも色々ありますが、アンと愛情、バスタブで暮らす 焔と雪 杉浦李奈の新刊は特に良かったです。 ・おすすめ作品 ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 飛び立つ君の背を見上げる 十戒 アンと愛情 クリムヒルト…
戦時中の物語ということで骨太な作品になっていました。戦争を知らない自分からすると未知な世界だが、当時の人からすると当たり前だったんだろう。文章を通じて戦時中に生きていた人達の切実な想いが伝わってきました。 戦争という荒波に巻き込まれると人々…
下巻は血だらけじゃない阿良々木暦。 撫子の件では人を呪わば穴二つという言葉が刺さる。神原はムードメーカーだけではなく気を遣ったり、活を入れられるのは意外。 阿良々木が助ける対象をわきまえず、誰でも助けようとするのは危うすぎる。 撫子の怪異の件…
前作が好きだった人は安心して読んで欲しい。面白さが落ちず、むしろ良くなっているのではないかと思うくらい、のめりこめました。 衝撃度は前作程ではないが全体的に見れば、こちらの方がという感じです。 イジメが題材になっていたり、人が人を見るものさ…
デビュー作が良かったので今作も楽しみにしてました。物語運びが巧みで、グイグイ惹きつける設定、シチュエーションを見せるのが上手い。 ただ、作品の構成が非常に良いが、テーマがちょっと古臭く感じてしまったのが惜しまれる。目には目を歯には歯を。復讐…
表紙や帯に惹かれて読みましたが、めちゃくちゃ良かった。ほっこりするし勇気貰えるし、活力が湧いてくる。靴は足だけではなく、心や身体を支えているということを忘れてはいけない。 作中に出る「いい靴はいい場所に連れていってくれる」というフレーズが心…
分厚い作品だったので覚悟していたが、重たい内容だった。 宗教が絡むとややこしくなるが、今作もそう。子供はいつも親、大人に振り回されるのだなと。翻弄されて、苦しんだ少女の時が再び動き出す様子までをじっくり追っていって、読むのを辞められなかった…
物語シリーズの始まり。 アニメ再放送見たら読みたくなりました。阿良々木暦が怪異に苦しむヒロイン達を救っていく。1話1話潜んでいる怪異、ヒロインの背景に息苦しくなる切実さがある。 ただ、会話がユーモア溢れていて、展開も上手い。これは流行るよなと…
うわぁ。騙された。こんな風に複雑な構造になっているとは… 社会的問題を孕んだシリーズで、虐待の問題を取り上げていました。虐待を受けていた子供はそれが当たり前だから虐待だと思わないのは辛い。虐待を受けているという認識がないと、助けてを言えない…
彩瀬まる先生の作品は読んでいて心すり減るけど得られる感情があるから読みたくなるんだよな。 読んでいて、正しくあるのと良い行いは会社や環境次第では成り立たないのだなと。噛み合わない考えと在り方に、胸が苦しくなる。なんでこうなってしまうだと嫌に…
待ちすぎて内容覚えてないが、後藤さんのめんどくささは覚えていた。ただ、吉田も情けない。互いにお似合いのような2人だな。初めから想い合ってるのに勇気が出せない人間臭さを上手く描いていました。 とはいえ、2人が付き合うまでに沙優や三島が背中を押さ…
綾崎隼先生の作品は気になってましたが、もっと早くに読めば良かった! 今作が初作品としては文句なしの名作でした。 才能、芸術、一概には説明出来ないものを追求していくと迷ってしまう。それでも、自分の芯に眠る創作意欲を忘れてなければ大丈夫。 ただ、…
うわー、そう来るか!と驚かされる1冊。というかマリア&漣シリーズは毎回そう。 今回は現代設定で吸血鬼が登場してきて、いるわけないのに状況設定からいるとしか思えなくなってしまう。摩訶不思議な殺人、脱走した殺人鬼、緊迫感ある展開で最後の最後まで…
生きてるって凄いこと。大人になってからつくづく思います。病気や怪我なく過ごせる日々は当たり前ではないのを再確認出来る1冊でした。 普通生きてるうちは気づかない、当たり前の日々のありがたさよ。 ガンにかかった主人公当人と周りの人の掘り下げがあり…