羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

あの子の殺人計画

あの子の殺人計画 (文春文庫 あ 78-3)

うわぁ。騙された。こんな風に複雑な構造になっているとは…

社会的問題を孕んだシリーズで、虐待の問題を取り上げていました。虐待を受けていた子供はそれが当たり前だから虐待だと思わないのは辛い。虐待を受けているという認識がないと、助けてを言えないのは残酷だな。また、目立つようなイジメの形がないと見つけられないのは切ない。

 

社会の貧富の差なら生まれる想像力の違いはかなりあるのだなと。認識、固定観念がひっくり返る真実に驚いた。全てが繋がった瞬間、最初から組まれていた伏線が襲いかかってきました。

複雑な感情が巻き起こってきました。

最後の文章に微かな未来を感じられたのは救いかな。

 

小学五年生の椎名きさらには、先生にも同級生にも言えない「我が家の秘密」があった。社会派と本格が見事に融合した傑作ミステリー。