羽休みに娯楽を

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希望が死んだ夜に 文庫

希望が死んだ夜に (文春文庫)

 

前から気にはなっていたが、重そうなタイトルだなと思ってたので読めませんでした。

だが、社会派ミステリも読まねばと思い、読みました。

正直、タイトル通りの結末にはかなり胸が締め付けられました。

貧困に苦しめられる少女・ネガとのぞみの2人が手を取り合って生きていくには苦しい現実を描いていて、まさに希望が死んでいく様子が辛い。

 

生まれや育ちは家族によるし、教育を受けたり自分のやりたいことをするのは当たり前じゃない。痛感しました。

 

捜査する2人もネガとのぞみの気持ちを知ろうと想像して調べていくうちに、2人の関係やネガの隠していた気持ちにも迫っていて、大人が子供を知ろうと頭を巡らせるのは大事なことだなと思いました。

 

ネガとのぞみのささやかな交流に暖かさを感じていた分、希望が死んだのは切ないが、それでもそれで終わらずに微かな道もあるのだと願いたくなりました。

 

ミステリーとしても時系列をいじっている分、ネガとのぞみの人となりや背負っていた物には気付きづらくなっていて、最後まで気が抜けませんでした。

 

希望が死んでも生きていて欲しかった…

切実にそう思います。

 

神奈川県川崎市で、14歳の女子中学生・冬野ネガが、同級生の春日井のぞみを殺害した容疑で逮捕された。少女は犯行を認めたが、その動機は一切語らない。何故、のぞみは殺されたのか?二人の刑事が捜査を開始すると、意外な事実が浮かび上がって―。現代社会が抱える闇を描いた、社会派青春ミステリー。