羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

小学館

ぎんなみ商店街の事件簿 Brother編

brother編ということで、男兄弟の絆を描いていた。親がいない環境だからこその話だったかな。良い。 うお、凄い。sister編からのbrother編になって、違和感やしこりが吹き飛んだ。見方が変わると出来事の違う方面を炙り出せるのか。登場人物が入り乱れて少し…

ぎんなみ商店街の事件簿: Sister編

挑戦的な作品のようですが、単純に1冊としてもまとまっている。 事件を複数の視点で見たら真相が変わって見えるという試みは興味深くて読みました。そこを抜きにしても楽しめると思いました。 各話のタイトルに行き着く過程が秀逸で、爽やかな読後感です。 …

教室のゴルディロックスゾーン

学生時代の葛藤や苦しみ、孤独を上手く描いた。重たくなり過ぎず、でもしっかり登場人物の内面を見せていて読んでいて、一人一人に寄り添いたくなりました。 女子中学生の複雑な関係、心理を突いていて、モヤモヤする。だけど、すっきり霧が晴れるような出口…

完全なる白銀

最高の読後感でした。 かつて、夢を誓った女性・リタは山に夢を見て、山に消えた。消えたリタの真意を確かめるために山に登る緑里とリタの妹・シーラ。 消えたリタのことで、揉める2人。 今と過去が交差していき、葛藤や衝突をしながらも山に登っていきなが…

シンデレラ城の殺人

タイトルを知った時から読みたいと思っていた作品で、期待を飛び越える着地が見れて非常に満足なミステリー作品でした。 シンデレラが名探偵で容疑者。もうこの字面だけで惹かれる物語でした。 主人公・シンデレラは口先が上手くて、屁理屈が上手い。そんな…