羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

盤上に君はもういない

盤上に君はもういない【電子特典付き】 (角川文庫)

読み終えて、タイトルの意味に胸打たれる。最後に気付かされるのがまた良い。

女性であること、病気であること、様々な困難にあっても棋士として諦めない不屈な女性の愛の物語でした。壁に当たっても目標に向かって足を止めない者達の生き様が見事でした。

 

終盤まで見えない謎に引っ張るなと思いましたが、真相が明かされてみると、これは仕方なかったのだと納得するしかない。関係者が事実を漏らさないのも無理ない。

 

様々な棋士、記者の在り方に刺激を貰えました。

自分にとって大事なものを諦めない意思が必要だ。

 

あなたがいたから、強くなれた。ほとばしる情熱に一気読み!

史上初となる女性棋士の座を賭けた対局が決定した。運命の一戦に臨むのは、将棋の名門一家で育った天才高校生・諏訪飛鳥と、体が弱くプロになるための年齢制限が迫る千桜夕妃。激闘の末に決まった勝者はしかし、デビュー戦を前に姿を消した。観戦記者の佐竹亜弓は彼女の行方を追うが……。

「もう一度、あなたと指したい」。互いに切磋琢磨する若き棋士たちの熱い戦いと、将棋で結ばれる絆に胸を打たれる、愛と情熱の物語。