素敵な作りで大好きな古典部シリーズ愛蔵版。
内容分かってるのに、1話1話噛み締めるように読んでいたくなる素晴らしさ。
青春の光りと影、それを描かれている。文化祭では期待、才能。祭りでは想いと言葉。奉太郎、千反田、伊原、里志、それぞれの胸に秘める気持ちを覗けるのは限りなく貴重なものなんだと改めて思いました。
クドリャフカの順番での里志、遠まわりする雛の奉太郎、普段は控えめな彼らにも明かしたくない感情がある。それを言葉に変換して伝えられる日がくるのだろうか。
千反田、伊原も自身の気持ちの先にいる彼らをどう捉えるのか。
彼彼女らの高校生活がどうなっていくのか、見届けたい。
青春ミステリの金字塔シリーズ愛蔵版第2弾。貴重な著者自筆資料を収録!
〈古典部〉シリーズ第3作『クドリャフカの順番』と第4作『遠まわりする雛』を1冊に合本し、函入り単行本として刊行します。
巻末付録として、著者と文化祭の思い出や創作の裏側に触れる特別編集「米澤穂信と文化祭」(コミックス「氷菓」著者あとがき再編成)と、「クドリャフカの順番」執筆時の自筆資料を収録。