わー、重たい。
方舟に似た表紙と漢字2文字タイトルから予想していたが、最後が良いね。
だが、方舟で衝撃を受けていたからこそ、かなり注意して読み進めた。おかげで最後の衝撃は予想出来た。こればっかりは仕方ない。読みながら、あれやこれやと想像を巡らせて、選択肢を絞ったらそうなるよねと。
ただ、十戒という戒めが刻まれた少女の想いを考えると、なんとも言えない苦味が残ります。そういう方向から仕掛けてくるのかと。
殺人犯を見つけてはならないという様々な推理を巡らせられるシチュエーションで、非常に楽しく読めました。
作者の今後が気になります。
叔父が生前所有していた小さな無人島「青島」にリゾートを開業することとなり、里英はその視察に父や関係者たちと一緒に訪れることになった。
初日の夜が明けると、参加者9人のうち、1人が殺されていた。
犯人は私たちの中にいる。
しかし警察に通報することはできない。
なぜなら、「この島にいる3日の間、決して殺人犯を見つけてはならない」、
それがわたしたちに課された戒律だったのだーー