羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

厳冬之棺

厳冬之棺 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

表紙、タイトルから面白そうな気配がぷんぷんで読みました。

非常に魅力的なミステリ作品で、今後の作品が楽しみな作家さんですね。密室の不可解さ、序盤から暗示される怪しげな風習、真相が気になる謎でした。

また、登場する探偵が漫画家、助手が声優、2人が魅力的な人物になっていて、より物語に入りやすくなってました。2人が組むきっかけがメディアミックスというのは斬新だなと笑

それぞれの背景が描かれていたのは良かった。

 

重たい事件背景でしたが、きちんと伏線が張られていて、結末に納得しかなかったです。

解決パートで明かされる事件の裏側に驚きがあり、最後まで惹かれました。ミステリ、密室好きにおすすめです。

 

シリーズ化しそうで、楽しみです。

 

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