羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

虚構推理短編集 岩永琴子の純真

虚構推理短編集 岩永琴子の純真 (講談社タイガ)

 

今回も短編集。中編も混ざりながらだが、面白さは損なわれておらず、どの話も思考を捏ねくり回す琴子の言葉に振り回されて痛快だった。

毎巻の如く、作品のコンセプトでもあるからだが、情報を拡大解釈するのが素晴らしい。

読めば読むほど、その発想があったのか!と唸るばかり。

ただ、話を考えるのは難しいだろうな。

 

九郎と琴子は相変わらずで、2人の関係が進むことはあるのだろうか。

六花さんは少し登場していたが、彼女の思惑は見えず、何だったんだろう。琴子と六花がぶつかるのは怖いな。

遠くから狙っていくのはいつまで続くのだろう。

 

今巻で印象的だったのは、雪女と人間の関係が築き上がっていくことで。良い交流でした。

人間と妖怪が距離を測りながらも仲を深めていったり、関係にも様々な形があるのだなと思い知りました。

また、登場してほしいです。

 

続巻とアニメ2期を楽しみにしてます!

 

 

妖怪達の知恵の神である岩永琴子のもとには日々、彼らの悩みごとが持ち込まれる。

美しき雪女から届いた依頼もそのひとつ。
愛した男が殺人の罪を着せられ窮地に陥っているという。
そのアリバイを知るのは、法廷に立てぬ「人外」の雪女のみ……。

琴子の捜査の末に明らかになる意外な真実とはーー?

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