今作に登場するヒロイン達はいわゆる負けヒロインに位置する少女達で、彼女らの振られ芸に思わず笑ってしまう。
恋愛に破れるのは悲しいものがありますが、ギャグテイストなので、そこまでしんみりする事が少ないので胸が痛くなることはあまりないので、安心して読んで欲しい。
負けヒロインって不思議な魅力がありますが、不遇なヒロイン達の心情をよく描いていて、振られていても、これから頑張れと応援したくなります。
それぞれ関係性はない状態から、主人公・温水を中心に繋がりが生まれていくのは良いなーと。
個性豊かなヒロイン達で、みんな魅力的だが、どこかしたら欠点があるのが愛おしくなりました。不器用で感情ぐらぐらに揺れまくるので、読んでいて頬が緩みます。
これからどんな青春が始まるのか楽しみで仕方ないです。
今作のキモは温水の包容力か、流されるがまま負けヒロイン達の気持ちを受け止めつつ流していき傍観しているのが結構大事なことだと思います。
温水妹のブラコンっぷりも中々パンチが効いてました笑
「え? マケインって誰のこと?」
クラスの背景である俺――温水和彦は、あるとき人気女子・八奈見杏菜が男子に振られるのを目撃する。
「私をお嫁さんにするって言ったのに、ひどくないかな?」
「それ、いくつの頃の話?」
「4、5歳だけど」それはノーカンだろ。
これをきっかけに、陸上部の焼塩檸檬、文芸部の小鞠知花など、負け感あふれる女子たちが現れて――?「温水君。女の子は2種類に分けられるの。幼馴染か、泥棒猫か」
「なるほど、大胆な分類だ」負けてこそ輝く彼女たちに、幸いあれ。
負けヒロイン――マケインたちに絡まれる謎の青春が、ここに幕を開ける!