羽休みに娯楽を

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水野瀬高校放送部の四つの声

水野瀬高校放送部の四つの声 (ハヤカワ文庫JA)

 

表紙から青春の匂いがぷんぷんします。

しかし、明るいだけでなく、苦味がある呪いがかけられている。

表紙の4人が主人公で、それぞれが1話ずつ掘り下げられていく。

悩みは皆違って、思春期の脆さを突いていました。

悩みや苦しみを抱えて悶々と生きていた少年少女が、放送同好会で活動していくうちに抱えていた重荷から解き放たれていくストーリーは爽快でした。

心中が描かれているので、彼らが苦しんでると読んでるこちらも胸が苦しくなり、呪いから放たれて変わっていく姿には心底ホッとしたり、作品に入り込めました。

 

放送同好会の活動では良い面もあったが、人に迷惑をかけることもあり、そこは都合の良い展開にならず、問題と向き合う姿勢が見られたのは凄く良いと思いました。

顧問の先生もしっかり生徒を見ていて、良い大人でした。

 

今作を最後まで読んで、青春に呪いは付き物だが、いつか呪いは解ける。

そんな背中を押してくれるメッセージが伝わってくる良い作品でした。

 

皆のこれからが晴れやかなものであると願うばかりです。

 

校庭に響いたマイクの音に心奪われ、衝動的に放送同好会を設立した高校三年生の巌泰司。一人気ままに活動するはずが、NHK杯全国高校放送コンテスト出場を目指 す一年生の赤羽涼音と白瀬達彦が入部してくる。さらに競馬実況女子の二年生・南条梓も加わり放送"部"として歩み始めることに。だが四人はそれぞれ言葉にできない悩みを抱えていた。友達、家族、将来――ままならない思いを声に託した高校生たちの青春群像四篇