PVの人が分かるって何ですか?という問いに強烈に惹かれて、かつ監督が今泉監督ということで観に行くしかなかった。
何も言わず失踪した夫について考えていく奥様の話。また、奥様自身の過去にも迫っていく。
一緒にいるから、仲が良いから、それだけで人を理解しているとか分かっているとか言えないのだと痛感させられる。
作中にあるが、周りから見える姿と実際にやることが違うというのは人ならばあること。人の一面だけで全てを知った気になるのは傲慢か。
失踪する数や一日の死亡者数などについて言及していて、人が当たり前に過ごす日々の裏で起きている出来事についても目を向けなければならない気持ちになりました。
出演する俳優の演技も素晴らしく、浸りたくなる映画でした。登場人物の味がそれぞれ出ていました。
最後の最後まで見逃せない登場人物達の心の機微が見事でした。
原作のコミックも読みたくなりました。
原作とパンフレット買いました