羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

汝、星のごとく

汝、星のごとく

続編が生まれるということで読み返しました。読んでいて、こうなるんだよなぁ、こんな感じかぁ、と浸りながら読みました。

暁海と櫂の2人が育ち場所に振り回され、惹かれあって、気持ちが噛み合わなくなって、離れて、様々な波乱を受けても互いを忘れられない気持ちというのは尊いな。

 

生きるって難しい。普通、世間、概念、様々な立ち塞がる壁を壁だと思わずに生きる覚悟が問われる物語で、力強いメッセージを感じます。

一度きりの人生、間違いと言われることでも、やりたいことであるならば貫き通す決断を出来ると良いよね。

人に何言われても、後悔しなければそれで良い。

 

風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。

ーーまともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。