羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

凪の海 横浜ネイバーズ(3)

凪の海 横浜ネイバーズ(3) (ハルキ文庫 い 27-3)

若者達の今を描いているからこそ、物語がより近くに感じる。それは、時事ネタを上手く絡めているから。登場人物の悩みや後悔が実際にあるんじゃないかと思ってしまう。そのリアリティが魅力です。各話の登場人物の心境の変化は読み手にもよく響いてくる。

 

もう大好きこのシリーズ。

隣人達、近くにいる人達を出来るだけ助けるというコンセプトがたまらなく良い。ロンの人助けはお節介かもしれないけど、その人の為になるのは読んでいて気持ちいい。ロンだけでなく、周りの仲間も良い奴ばかり。

人情溢れていて、巻数重ねるごとに愛着が湧いてきます。

 

〈山下町の名探偵〉という名誉だがダサい二つ名を持つロンこと小柳龍一は、友人の凪が所属するヒップホップクルーのライブを観るため、川崎のライブハウスにいた。
終演後、熱気さめやらぬ楽屋で凪は、見知らぬ女性にナイフで切りつけられる。
メジャーデビューを控えていた彼女は、その事件の影響で活動を休止してしまう。
凪の危機にロンはどう動くのか……表題作他、〝eSportsの闇〟〝転売ヤーの実態〟〝闇バイトに誘われた男〟を描く作品を収録した、大人気・現代版IWGP、第三弾!