アリエルのために忍が出来ることを尽くして、遂に自立へ。いつまでも忍の家で愛玩動物として置いておくわけにはいかないのは分かるが、もう少し導かないと…と思っていたら、やはりなと。言葉が話せるようになり、チャットも出来るようになっても、アリエルの気持ちが外に向かないなら、まだ一緒にいないとね。
アリエル、忍の過去が明らかになり、2人が出会えたのは幸運だったんだなと。
意思の疎通、日本の勉強、移住について、色々思考錯誤していたが、2人の同居が収まりが良い。
周りの人達の協力も心強くなってきた。
忍、アリエルの気持ちを尊重して寄り添っているから、すれ違っても安心していられる。
これから、どんな関係を築いていくのが目が離せないです。
明かされる、異世界エルフの出自と過去。
最大最凶の難局を切り抜け、最新版へとバージョンアップした機械生命体的地方公務員、中田忍。
懸念事項たる異世界エルフへの現代社会融和についても一定の手応えを認めた忍は、異世界エルフや協力者たちを巻き込み過ごす、儚くも尊い、つかの間の日常へ身を委ねることとなる。転機が訪れたのは、忍たちが所属していた大学生時代のサークル活動『人力飛行機研究会』、通称トビケンのOB会。
献身的な協力者たちと、何より誰より異世界エルフへ真摯に向き合う中田忍の姿勢に心動かされた異世界エルフ、アリエルは、持てる知性と言語能力すべてを総動員して、己の出自と過去を、忍たち人類に語ってみせた。衝撃と壮絶に彩られたその告白に、銘々心動かされる協力者たち。
だが、しかし。
区役所福祉生活課支援第一係長、中田忍は、普段通りの仏頂面で言い放つ。「彼女には近々、この家を出て行って貰う」
間隙の日常に揺れる、現代異種族交流活劇・第五弾。
敵は中田忍。
逆らうのは、誰だ。