羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

シャガクに訊け!

シャガクに訊け! (光文社文庫 お 57-1)

 

意外にもと言ったら失礼ですが、楽しく読めました。

社会学に興味があり、読んでみたが面白かったです。

大学生というのがまた良い。大人でも子供でもない年頃の揺れ動く心境と行動を学問と結びつけると納得がいきます。

主人公のえみるが弱さを持っていても、困っている人のために必死に動ける優しさがあるので、迷いながらも成長していくのが魅力でした。

各話に登場する相談者も後々にも繋がっているのは良かったです。

物語としても仕掛けがあり、読み応えがありました。

 

社会学というのは幅広い学問なんですね。

勉強になります。

 

キャラも立っていて、面白かったのでシリーズ化して欲しいけど、ないのかな。

 

大学2年の松岡えみるは単位取得の条件として社会学部一人気のない上庭ゼミに入り、学生相談室の補助をすることに。そこへやって来たのは家族、友人関係のトラブルを抱えた学生たちだった。社会学の知識で彼らにアドバイスを贈る上庭に、えみるも次第に心を動かされ――。コミュ障で根暗の社会心理学講師×お人よしで責任感の強い女子大生コンビがお悩み解決に導く!