羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合

インフルエンス・インシデント Case:01 男の娘配信者・神村まゆの場合 (電撃文庫)

 

SNSが発展している今だからこその物語でした。

TwitterInstagram、それぞれ使い方があり良さがあるが悪い面が浮き彫りになってきて私刑が行われる危うさが伝わってきました。

安全地帯から石を投げて人生をめちゃくちゃにしていい権利はないよな。

専門用語がちらほら混ざっていて、SNSやインターネットで過ちを犯してしまう人の思考を読み取っていたのは興味深いです。

現実もそうなのかと思うと虚しくなりますね。

ストーカーも引きますが、失敗、やらかした人をひたすら叩きまくる人の謎の正義感は厄介ですね。

社会的に制裁をされた人達の更生する機会は必要なのかなと。

 

主要人物の掘り下げも丁寧で、その上で因縁のある人物と対立していきそうで、どう発展していくのかは作者次第ですね。

 

 

SNSの事件、山吹大学社会学部『白鷺ゼミ』が解決します!(多分)

人気女装配信者「神村まゆ」として活動する男子高校生・中村真雪は、ある日SNSを悪用したストーカー被害に遭ってしまう。
そこに手を差し伸べたのは、優秀だがエキセントリックな大学教授・白鷺玲華と助手をつとめる女子大生・姉崎ひまりだった。

「お願いします。僕を守っていただけませんか」
「任せて。お姉ちゃんたちが助けてあげるから!」
「まずSNSの原理である『六次の隔たり』の考え方に基つけば――」「教授ストップストップ!」
「……あ、あの。そもそも、なぜ僕はひまりさんの膝の上にずっと乗せられているんでしょうか?」

女教授と女子大生と女装男子(インフルエンサー)が、インターネットを起点としたさまざまな事件(インシデント)に立ち向かう!
第27回電撃小説大賞《銀賞》受賞の新感覚ミステリー!!