羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

後宮の烏 3

後宮の烏3 (集英社オレンジ文庫)

 

今回は親子、兄妹、家族のことが多かったな。

切っても切り離せない存在故に想いが暴走したり、すれ違ってしまう。

切ない。

 

寿雪の周りに人が増えていき、寿雪自身戸惑いながらも変化を受け入れているのは高峻の影響が大きい。そして側に置く人達が増えていき、後宮での立ち位置も変わっているようで、今後どうなるか不安だ。

ゆっくりだけど、寿雪が変化、成長していくのが分かります。

 

寿雪を狙う者も現れているが、守ろうとする者も集まっている。寿雪の人柄を知る人が増えていけば大丈夫かな。

悪意に負けないように祈るばかり。

 

「梟」が残した羽根に、自らの行く末を重ねる寿雪。先代の戒めに反し夜明宮は孤独から遠ざかるも、寿雪自身は虚しさから逃れることが出来ずにいた。烏妃の元には、今宵も訪問者が絶えない。泊鶴宮での怪異は、やがて烏漣娘娘への信仰を脅かす『八真教』へと通じて?他方、高峻は烏妃を「烏」から解放する一筋の光明を見出し、半信半疑ながらも寿雪と共にあることを決め!?