羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

後宮の烏 7

後宮の烏7 (集英社オレンジ文庫)

 

こう落とすのかという最終巻。上手く丸まって良かったです。

正直、細かな部分はもう頭に入らないから気にしないことにしました。

とにかく、寿雪が呪いから解放されたのが嬉しかった。

今までのしがらみに囚われた後宮生活とは違い、周りに仲間がいて、自分らしく生きていけるのは素敵なことだ。

ただ、高峻は後宮に囚われたまま。しかし、晩年になっても途絶えない2人の関係は羨ましいくらいです。

親友みたいな絆があるのは良いですね。

素晴らしい!

 

寿雪は千里と之季の安否を知るため、そして烏の半身をさがすため、界島へと向かっていた。
しかし寿雪一行が界島の対岸の港まで到着すると、海底火山の噴火が続いていて島へは渡れなくなっていた。
噴火している海域は楽宮の海神の縄張りが複雑に入り組んでおり、海が荒れていたのも噴火も、烏の半身や鼇の神が海神を刺激したせいだった。
そこで寿雪たちが出会ったのは、花娘の父である海商・知徳だった。花娘からの文で寿雪について知っていた知徳は、噴火さえ収まれば舟と水手を貸すと約束してくれた。
一方、界島では白雷や海燕子に助けられた千里と之季、楪が海商・序家の屋敷で介抱されていた。
千里はまだ意識を取り戻さないものの、昭氏の薬草で快方に向かっている。
白雷は烏の半身である黒刀を前に考え込んでいて……?