羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

後宮の烏 6

後宮の烏6 (集英社オレンジ文庫)

 

寿雪の正体が周囲に広がっていき、精神を身体から切り離されてしまう。

何か策はないかと焦る、仲間達。

寿雪が窮地に陥っている中、焦る高峻。そして葛藤する衛青

助けるべく、衛青が信念よりも自分の気持ちを優先するようになった経緯は胸を揺さぶられるものがありました。

 

ピンチを脱した寿雪に安心しました。しかし、ピンチは続いているようで、最終巻である次巻でどうまとまるのか、ハラハラします。

 

小難しい話が続いているが、早く平和な日常に戻って欲しいです。

 

寿雪の銀髪が、衆目にさらされた。その銀髪こそが、前王朝の血を引く証だった。高峻が策をもって隠してきた寿雪の秘密がしられてしまったのだ。
同時に、柳寿雪は化け物を退治した美しき巫婆だという評判も城下に広がり始めていた。だが寿雪本人の魂は何処かへとってしまい、その肉体に宿り動かしているのは“烏”だった。
そして騒動のさなか、衣斯哈の行方も不明となり、白雷と隠娘もともに姿を消していた。寿雪の命を守れるかどうかの瀬戸際に立っている――そう考え冷たい汗をにじませる高峻。
状況は緊迫の度合いを高めていく中、寿雪の魂を呼び戻すためには血縁者の存在が不可欠だという情報がもたらされるが……?
物語は新たな局面へ。圧倒的中華幻想譚、緊迫の第6巻!