読んだら愛おしくなる主人公でした。
ポンコツサラリーマンだが、文章を書くことが得意である主人公が老舗の会社にひょんなことに入社することに。
周りの社員からのダメ出しを受けながらも、自分の武器を活用していき、会社の風向きを変えていく。
ネガティブで、クヨクヨしながらも、めげずに自分の出来ることを考え続ける姿勢にはハッとさせられました。
地味な仕事でも誠実に行っていれば誰かに届くというのは胸がスッと軽くなります。
色々しがらみに縛られていた登場人物達が解放されたように、肩の力が抜けていく様子に暖かい気持ちになりました。
素敵な物語でした。
普通の人ができていることがうまくできない――アラサー男子・紙屋がなんとか就職できたのは老舗の製粉会社。
しかし配属された総務部では、仕事のできなさに何もしないでくれと言われる始末!
紙屋は唯一の特技、文章を書くことですこしずつ居場所を見つけるが、一方で、会社は転換期を迎え……。