前作のどこよりも遠い場所にいる君への姉妹作で、前作を読んでなくとも楽しめるが、読んでいた方がより楽しめる構成だったかな。わりと主人公に絡むポジションにいたので。
前作では迷える少年だった和希がすっかり成長していて、頼もしくなっているのを見れて良かったです。七緒のことも忘れてはいない。和希の周りの人達も出番があって、感慨深いものがありました。
単巻完結モノの先を読んでるようで、幸せでした。
今作は人生のどん底にいた主人公・爽太が自身の心を救った女性と障害があっても会いたいと行動するのに胸を熱くさせられます。最後まで夢中になれました。
今回も時空の流れに翻弄されながらも、幸せを手繰り寄せていく展開に目が潤いました。
純粋な想いは良いですね。
仙台の大学に通う爽太には秘密があった。九歳のころに海で溺れ、遠い未来―2070年の世界へと時を超えて迷い込んだことがあるのだ。現代に戻ったあとも、未来で助けてくれた女性を忘れられずにいたが、アルバイトがきっかけで知り合った八宮和希という青年に「おれは過去から来た人に会ったことがある」と告げられて…?出会いと願いを描いた感動作!