羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

シャルロットの憂鬱

シャルロットの憂鬱 (光文社文庫)

 

とても癒される小説でした。

動物の愛らしさはなぜ想像しやすいのか。

 

元警察犬で大型犬なのに、臆病でズルい一面を持っていながらも愛嬌溢れるシャルロットにメロメロです。犬にまつわる問題をミステリ風味に仕上げていて、読んでいて飽きずに最後まで読めました。

飼い主、環境、家族の協力、などなど犬を飼ううえで欠かせない配慮を掘り下げていて、事件が起きるのも納得。解決後に見えるものは暖かい気持ちにさせられます。

 

犬を飼うということはどういうことか。動物は嘘つかないけど人間は嘘をつく生き物なんだよなと。

続編希望したいくらいハマりました。

 

シャルロットは六歳の雌のジャーマンシェパード。警察犬を早くに引退し、二年前、浩輔・真澄夫婦のところへやってきた。ある日、二人が自宅に帰ってみると、リビングが荒らされており、シャルロットがいない!いったい何が起こったのか。(表題作)いたずら好きでちょっと臆病な元警察犬と新米飼い主の周りで起きる様々な“事件”―。心が温かくなる傑作ミステリー。