羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

なんやかんや日記: 京都と猫と本のこと

なんやかんや日記 ~京都と猫と本のこと~

響けユーフォニアムでデビューした武田先生も作家生活10周年とは早いものだ。

京アニでアニメ化されて、そこから勢い止まらずの印象があるが、先生自身が小説を書くことが好きで、漫画の原作者もやり始めるアクティブさがあるからこそ、作品を生み出し続けられるのだな。

好きな作家なので読みましたが、語りが柔らかく、文章を追っているだけでクスッと笑えて肩の荷が下りる気分です。

作品は鋭いだけに、ほんわかした日々を綴っていてギャップもある。

作家として、武田先生自身のプライベートについて、様々なことを語っていましたが、これを読んだら益々応援したくなりました。文豪のネコに関しては揺さぶられるものがあります。

 

これ読むと、武田先生は作家として、人としても変わっていく胸中が垣間見ることが出来ます。

作者の作品が好きな人は是非読んで欲しいエッセイでした。

 

今後の活躍をお祈りします。

 

「好き」が教えてくれた、人生のこと。

京都府宇治市出身の小説家・武田綾乃の「好き」が詰まった、初のエッセイ集。学生時代に書いた「響け!ユーフォニアム」シリーズが爆発的な人気作品となり、『愛されなくても別に』で第42回吉川英治文学新人賞を受賞するなど、今最も活躍が期待される小説家の一人である著者が、日常を綴る。小説、漫画、ゲーム、アニメ、映画、ドラマ、音楽、ラジオ、舞台──彼女をつくったコンテンツの数々が、ゆるりとした日記から垣間見える、貴重な1冊です。
「私の心の引き出しの中には特別な作品がいくつかあり、いくら新しいコンテンツに触れようと特別枠で存在感を放っている。何年経っても、作品に触れた瞬間に感じた「好き」が色褪せることはない。」(本文より)
森見登美彦から「星の王子さま」、そして「少女革命ウテナ」まで。古今東西のコンテンツ愛が止まらない!出身地である京都や実家の猫との思い出、自身の結婚にまつわるエピソードも。大人になるほど、人生は生きやすくなる。新しく何かを始めたくなる、愛に満ちた35編。