短編、エッセイ、それぞれ企業から出されたお題に答えた作品の数々。最初はちょっと心配していたが、流石は朝井リョウ先生。どの話も惹きつけられる魅力があって、最後までワクワクして読めました。
朝井リョウ先生の自由奔放でありながら、読み始めたら掴んで離さない、物語の数々でした。
企業からこういう依頼を受けるのかと知れて良かったですし、書き上げた短編の感想も味があって良かったです。
エッセイに関しては抜群の切れ味で、やっぱり上手いなぁ。
短編、しかもお題が決まっている。制限がありながらも、依頼に応えていく作者の力を感じられました。
作風も幅広くて、こんなに発想力があるのが驚きました。
これが本当の「お仕事小説」だ!
直木賞作家・朝井リョウが、名だたる有名企業からの「ご依頼」に応えに応えた作品集!
発注内容→作品→感想戦と、赤裸々な構成でお届けします『桐島、部活やめるってよ』での鮮烈なデビューから10年。著者の元には様々な企業からの原稿依頼が寄せられた。原稿枚数や登場人物、シチュエーションなど、小説誌ではあまり例を見ないようなリクエストに、著者はどのように応えてきたのか!? 普段は明かされることのない原稿依頼内容と、書き終えての自作解説も収録。文庫化に際し、さらに1作品を追加。ある意味で「集大成」な作品集。