羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

賭博師は祈らない(3)

賭博師は祈らない(3) (電撃文庫)

 

ラザルスの旅は波乱だらけ。

今回は自分から踏み込んだわけではないが、勝手に巻き込まれていた。

変化と愛情がテーマとしてあったが、結局のところ人それぞれ。歪みを感じても、それはその人の在り方だから、他人から見たら同意出来なくても仕方ないのかな。

 

物語としては、リーラは徐々に変わっていっててめでたいが、ラザルスは重症だ。

もうリーラと出会う前に戻れないのか。

賭博師としての自分が揺らいでしまっている。その変化は受け入れがたいものだろう。じっくり変化を描いているからこそ、致命傷なのが分かる。

優しくなっているのは良いと思うが、自己がブレ始めているから、ショックだよなぁ。

 

ノーマンズランドでの負傷も癒え、ようやく当初の目的地バースにやってきたラザルスとリーラ。村から付いてきた地主のエディスとメイドのフィリーも道連れに、気侭で怠惰な観光を洒落込むつもりだったが、一つ誤算があった。温泉とギャンブルが名物のこの街で目下勃発しているのは、賭博を司る儀典長と副儀典長による熾烈な権力争い。バースへの道中で出会った知人からは忠告を受けるも、時すでに遅し。温泉から宿に戻ってみると、部屋には荒らされた形跡。そして一人横たわる血まみれの少女。面倒事の匂いに辟易としながらもラザルスは彼女を保護する。それは、陰謀張り巡らされたバースにおける長い戦いの幕開けであった。