羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

君と漕ぐ5

君と漕ぐ5―ながとろ高校カヌー部の未来―(新潮文庫nex)

 

好きなシリーズだっただけに完結は寂しい。

刊行ペースがゆったりしていたので、記憶が曖昧だったのは残念。

まとまっていた感じはあるが、舞奈の成長がもう少し見たかったかな。様々な登場人物の進路や胸中を描いていて、青春小説としての区切りが見えたのは良かったかな。部活を続けたり、違う道に行ったり、それぞれの道を歩いていくのは現実的でした。

ただ、もっとながとろ高校カヌー部の活動を見たかった。

始まりに繋がるような終わりだったので、最初から決まっていたのだろうな。

 

日本代表選手となり注目を集める天才カヌー少女・恵梨香。だが大会で思いがけない事態に見舞われる。親友の舞奈は彼女を見守るが。一方、三年生になった希衣は自らの進路に悩んでいた。大学でも夢を追い続けるべきだろうか、それとも。そして迎えたインターハイ。今度こそ全国制覇の悲願は叶うのか——。感動のエピローグに熱い涙が溢れ出す、水しぶき眩しい青春小説、ついに完結。