羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

ヨンケイ!!

ヨンケイ!! (ポプラ文庫)

青春を部活で過ごしていると楽しいばかりではなく、苦しみもやってくる。それとどう向き合っていくのか。

バトンリレーを題材に少年の葛藤を描いていました。腐ったり、気持ちが入らなかったり、様々な悩みがあるが、バトンを繋ぐ相手や渡してくる相手を思うと視野が広がるのは良いものでした。

敵わない、比べられる、覚悟が足りない、色々あるけど、自分の気持ちに正直になり、走りにも変わっていく様子は見事でした。

 

バトンリレー、陸上、スポーツの難しさと気持ち良さがありました。

 

慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、4×100mリレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク……。
天才的な兄の存在から屈折してリレーをやりたがらない1走、自信がなくスランプを抱えたエースの2走、強豪校から逃げてきた転校生の3走、リレーへの思い入れが強いばかりに保守的で頭でっかちな部長の4走アンカー。
はじめはリレーで重要なバトンの繋ぎもまったくうまくいかなかった4人だが、お互いが本音でぶつかり合ううちに、しだいにチームに変化が――。

4人のバトンが繋がるとき、感動に胸が熱くなる。最高の青春スポーツ小説!