久しぶりの続巻で分厚い。正直、登場人物を把握するのが大変だった。しかも入り乱れての乱闘は中々。それでも終盤の乱戦を描き切っていたのは見事と言うしかない。
前半は記憶を掘り起こすのに力を使ってしまったので、次巻は出来たら早めが嬉しい。忙しいんだろうなぁ…
今回の悲劇の中心にいた2人に関して、良い意味で騙されました。今後どうなるのだろう。
おとぎ話や最初のエピソードにすっかり、心が締め付けられた分、そうなってくれたかと嬉しかったです。
残酷な世界ではあるが、特殊な能力が物語を盛り上げてくれていて、良いですね。
前巻の結末でロロが凍らされたので、今巻ではロロが凍っていた分出番が少ないのは残念。ロロとテレサリサの関係が好きなだけに、次巻は期待しますよ。
ロロの戦闘が好きなんだよ。
わちゃわちゃ感が凄いがまとまっていたのでよしとしよう。
“海の魔女”とイナテラ海の女海賊
“鏡の魔女”テレサリサと“雪の魔女”ファンネルは、キャンパスフェローの女騎士ヴィクトリアと共に船に乗り、大陸を南下していた。そして、彼女たちの傍らには、九使徒の一人・召喚師ココルコとの死闘で酷い重傷を負ったままファンネルの魔法で凍らせた黒犬ロロの身体――。
一行が向かっているのは共和国イナテラの<港町サウロ>。大陸最南端の町だ。そこには、とある人魚のおとぎ話が伝わっている。大切なものと引き換えに、どんな願いも叶えてくれる“海の魔女”が登場するのはその物語だ。
“海の魔女”には、死にかけた男を蘇らせたという逸話もあった。肉体に何らかの変化を作用させる魔法の使い手なら、ロロの重傷を癒し、瀕死の状態から復活させることができるかもしれない。
だが、“海の魔女”は、イナテラ海で名を馳せる海賊の一人だ。海を行き来する貿易商人や探検家たちにとって彼女はまさに海の厄災。話が通じるかどうかもわからない相手だった……。
一方、王国アメリアもまた“鏡の魔女”たちが船で南下中との報告を受け、九使徒たちが行動を開始していた。
「このライトノベルがすごい!2022」にもランクインした、超人気ダークファンタジー第3弾!