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好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる

好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる【電子特別版】 (角川スニーカー文庫)

ライトノベルについて気になることを話し合って、掘り下げていくラブコメ

ラノベの表紙やイラストのキャラクターの胸が大きいのか、なぜ、異世界物が流行っているのか。様々な疑問を主人公の妹が聞いていき、主人公と彼女や周囲の人達が答えていく。

地味になりそうな題材だが、疑問に対する解釈から結論までがぶっ飛んでいるので、普段からラノベ読む人からすると面白くて仕方ない。

ラノベ読まない人からすると違和感を感じてしまうのは仕方ないなと思うが、ラノベに対して良い印象を持ってなかった妹の意識が変わっていくのも頷ける展開でした。

 

主人公、妹、彼女のそれぞれ違う立場から話し合っていき、考えをわかろうとしていく姿は青春でした。

ブラコン妹と独特な感性な彼女も魅了がありました。

 

ラノベについて掘り下げて、かつラノベを書くことまで追求していて、グッとくるものがありました。

 

最後の締め方は秀逸で、伏線回収上手すぎる。

 

 

「恋人同士、ですか?よく解りませんが、それでよければ」僕の彼女、帆影歩は少し変わっている。無口で無表情が基本な上に「人=哺乳類=おっぱい大好き」と、平然とトンデモ理論を語ってくる。さらに僕の足の甲を愛撫してきたり、入浴中の裸の画像を送ってきたり―って帆影?当初は清純派文学少女だったよね!?おかげでなぜか妹の映が心配?してきて、言葉責めにあうようになったのですが!?(妹よ、お前は何なんだ)そんな帆影も“普通彼女”を目指してはいるらしく、参考にしているのは…ら、ラノベらしい?(なんか期待しちゃう)彼女と妹と僕。ラノベを通じた不思議な三角ラブコメ開幕!!