前巻で安達としまむらの関係について一区切りが着いて、今回は短編集。
しまむらの中学の時の荒れていた頃の話はもっと見ていたいとなるくらい魅力でした。
後輩や周りへの見方が斜めからで良い具合に拗れていた。
安達、しまむら両母の絡みは貴重で親切でした。安達母が安達と歩みよれるようにするしまむら母娘はやるなぁ。
しまむら父は何気に登場していたな。
日野と長藤は本当に仲が良いというか相性や波長が合うんだろうなと。
小さな頃から仲良しで家同士の交流も微笑ましく思えました。
安達としまむらの2度目のクリスマスは読んでいて安心感がありました。しまむらが主導権を握っていて、安達は惚れた弱味ですね。安達が主導権を握れる時は来るのだろうか。想像出来ない笑
安達と出会ってからの一年が割と濃いから、過去が遠くなっているのを感じる。良くも悪くも、安達は印象的なので他の記憶を上書きしてしまう。わたしはいつか、安達との過去だけで埋め尽くされるのかもしれない。私には思い出というものがおよそ欠けている。そして、私には今にしかしまむらがいない。少なくとも、今この時は。一年前はまだちゃんと覚えていて、そこにある。だから昔じゃない。私は、いつかしまむらと過去を過ごせるだろうか。安達と出会う前のしまむらと、しまむらと出会ってからの安達。少しずつ何かが変わっていく。そんなお話。特別編の第9巻。