羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

戦力外捜査官4 世界が終わる街

世界が終わる街:戦力外捜査官 (河出文庫)

 

また宗教関係かと思いましたが、やばい集団じゃないと大事件は起こさないよなと。

またしても設楽はぼろぼろになっていたが、いつか死にそうですね。

周囲も本人も設楽が怪我するのに慣れている。

海月の頭脳はキレまくりで恐ろしいくらいでしたが防犯ブザーが本当に役立つとは…

 

物語の間に少年が吐き出していた不平不満も全てが見当違いということではないのが恐ろしいですね。そんな少年も更生しそうで希望を感じました。

似鳥先生は社会問題も作中に入れてくるので勉強になります。

そして構成が上手い。

些細なことが後々に繋がっていて、良かったです。

警察、鉄道で働く人達の意地が見れる展開だったのは熱かったです。

特に駅員のなんとしても被害者を出さないようにする仕事魂は素晴らしかった。

ただ、電車テロは実際に起きたらたまったもんじゃないが、通勤はやめようと思わないんだろうな。狂ってると思うが、非日常を感じる機会が少ないからかな。

そんな意識は改善しなきゃいけないなと。

 

名無しはどうやっても捕まえられなさそうだがどう決着つけるのか気になります。

 

テロを減らした少女の思いやりはみんな持っておいた方が良いと思いました。テロリストにも心の隙があり、善意が届くというのは良かった。

善意が良い方向に転ぶと信じて。

 

無差別テロを起こし、解散へと追い込まれたカルト教団宇宙神瞠会。教団名を変え穏健派に転じたはずが、一部の信者たちは“エデン”へ行くための聖戦=同時多発テロを計画していた!何者かによって命を狙われ続け満身創痍の設楽と海月は、テロ計画を未然に防ぐことができるのか!?