羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

戦力外捜査官2 神様の値段

神様の値段 戦力外捜査官 (河出文庫)

 

シリーズ第2巻。

宗教団体を相手にするということで今回も派手な事件に発展していきました。

宗教がテーマで流されて宗教にのめり込む危うさが描かれていました。

設楽の妹・未来が心の弱さにつけ込まれて溺れてしまった。

未来は心酔しきっていたから痛い目にもあっているのはかなりリアルだし、嫌なところだった。

側から見ると滑稽だけど、ハマってる当事者は幸せなんだろうな。

未来は何とかなるところで引き返せて良かったな。

 

宗教団体との対比できっちり仕事をしている人達が命を救うのは痛快でした。

最初はなんだと思ったが、しっかり伏線回収されてました。

 

設楽と海月のバディも徐々に形になってきていて良いですね。

てっきり設楽がお守りかと思いきや反対だったのは意外でした。

海月が天然に見せておいてかなり策士でした。

ただ、今回の戦力外になった理由は素なんじゃないかな笑

 

 

新興宗教団体「宇宙神瞠会」が極秘裏にすすめている“ハルマゲドン”計画。ある日、大学進学のために上京していた妹の未来を訪ねた設楽は、妹が知らぬ間に教団信者になっていたと知り愕然とする。必死の説得も届かず、教団にのめり込む未来。妹を人質にとられた設楽と海月は、最悪の無差別テロを阻止し、未来を救うことができるのか!?