羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

貴サークルは"救世主"に配置されました

貴サークルは"救世主"に配置されました (GA文庫)

 

まさか同人活動が世界の平和に繋がるとは笑

あらすじを読んだ以上にファンタジー要素が強くて最初は面食らいましたし、なぜそうなるのがという説明が足りていませんでしたが、話が進むにつれて気にならなくなる不思議。

創作とファンタジーという未知な組み合わせが癖になりました。

 

主人公のナイトのぐじくじ具合とヒメの身勝手さが徐々に抜けていき、ナイトは同人活動に本気で向き合っていき、ヒメはナイトを支えて世界を救う、熱い展開でした。

ツンデレなデスメイドは良い立ち回りをしていて彼女も個性がありました。

 

魔王の復活は避けられましたが、どうして魔王化することになるのか。やはり気になる部分はある。心情は分かりますが笑

 

今回はなんとか達成出来るような目標で済みましたが、次回の目標は厳しすぎるような…

 

ポテンシャルを感じる作品ではありました。

同人活動のやりがいや魅力を伝えつつ、世界のピンチが示されて気が引き締まる展開になっていて、今後どう物語が進んでいくのか気になります。

 

 

 

「ずっと……ずっと、あなたを探していました、世界を救うために」
自分の同人誌によって、魔王の復活が防がれる。突如現れた女子高生ヒメにそう諭された同人作家のナイト。ヒメの甲斐甲斐しい協力のもと、新刊制作に取り組むのだが……
「えっ、二年間で六部だけ……?」
「どうして『ふゆこみ』に当選した旨を報告していないのですか」?
「一日三枚イラストを描いて下さい」
「生きた線が引けていません」
即売会で百部完売しないと世界が滅ぶっていうけど、この娘厳しくない!?
「自信を持って下さい。きっと売れます」
同人誌にかける青春ファンタジー、制作開始!