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あの日、恋に落ちなかった君と結婚を

あの日、恋に落ちなかった君と結婚を (メゾン文庫)

あの日、恋に落ちなかった君と結婚を (メゾン文庫)

(内容)

結婚を考えていた恋人に振られ、将来に不安を抱く持田麻衣。同郷の円から結婚のために地元へ帰ることを知らされた麻衣は、悩んだ挙句、自分も一緒に東京を離れることに決めた。田舎道を歩き実家に向かっていた麻衣は、高校の時のクラスメイト今井優人に偶然再会、昔話に花を咲かせる。その中でかつて交わした約束を切り出された麻衣は、恋愛はこりごりと突っぱねるものの、自分と同様に失恋した今井の話を聞き「恋のない結婚」を現実的に考えはじめ…?


(感想)

リンドウにさよならを、彼女のLなどでおなじみの三田千恵先生の新作。


今までの作品は読み終えた後、良くも悪くも影響を受けたが、今作は1番だと思った。設定的にも、物語的にも、大切な人の死は出ないし、引きずるようなこともない。やっと、出会えた感がある。


さて、内容としては、30歳を手前に婚約者に振られた持田麻衣と高校時代の友人の今井優人が交わした「30歳までにお互い独身だったら、結婚しない?」という約束が実現し、恋のない結婚をする話。


いやー、予定調和とはいえ、最後の結婚式に至るまでの2人の間の発展が事細かく描かれていて、文句の付け所が無い、ピュアな恋でした。家族間の話や、同居してズレを感じたり、噛み合わない生活、最後の生理の時は読者である自分も絶望感を感じました。くそー、三田先生の手の平の上で操られたが、最後はハッピーだったから許す。様々な問題と向き合い、関係を深めていく2人の関係は素敵でした。

友人の円も持田を支えてくれて、助演賞を与えたい。

持田と今井の大人の関係の進め方は小説で読むと新鮮でした。



今作を読み終えた後は幸せに浸れるでしょう。

是非、気になる方は読んでみて下さい。