羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

変態王子と笑わない猫。4

変態王子と笑わない猫。4 (MF文庫J)

(あらすじ)

横寺陽人は頭の中身が煩悩まみれな高校一年生。ある日、陸上部の練習をサボって保育園に潜入したところ、鬼の仮面をつけた小さな女の子に見つかってしまい―?1巻発売前のモバイル立ち読みで大きな反響を呼んだ「第0話」の加筆修正版のほか、あの娘の夏休みのバカンスを描いた「沖縄ハッピーエンド」、神聖なる教会の裏庭でちびっこ悪魔と戦う「教会シンドバッド」、遊園地で破滅のラブラブデート(!?)な「幻想メリーゴーランド」など計5編。女の子のキュートな魅力をぎゅーっと濃縮、ちょっぴりノスタルジックな雰囲気でおくる『変態王子』初の短編集。


 短編集だが、どれも読み応えがあったし、本編を読んでいく上で欠かせない話ばかりでした。

・横寺と月子の出会い

・小豆梓の中学の時の嫌な思い出を払拭する沖縄旅行

・3巻で大暴れしたエルの大事な過去、横寺が忘れていた部分

・陸上部で狂う

・3巻の後の横寺と小豆梓

横寺と月子の出会いは物語の始まりとして、1巻の最後に入れてほしい内容だった。

あと、エルの過去話が今回の巻では1番光ってたかな。この話を読めば3巻も腑に落ちる。

そして、横寺と小豆梓の関係の発展から、物語が加速していきそうだから、これからの展開が非常に楽しみ。陸上部副部長の可愛さも素晴らしいです。

文句の付けようがない短編集でした。