短編集。
店舗特典と書き下ろしが収録されているので、緩い話と胸を突く話の差がよく出ていました。
短編は短編でも店舗特典のは本当に短いので知っているいないで変わってしまうかも。
短編でも緩い話と胸を突く話の差がよく出ていました。
前半の特典はほのぼのとしていた話は本編が終わる前に読むと、吉田と沙優や、周りの人の日々の暖かさがよく伝わってきて、考えてしまう。
書き下ろしの神田先輩と吉田の間でするけじめはなんとも言えない濃い感情の揺れがあって、引き寄せられました。大人になって、学生の頃から引きずっていた気持ちを晴らすのは難しいから、良い話でした。
後藤さんの看病は三島と無防備な後藤さんが向き合うことでぶつかり合えて、少しでも寄り添え合えるようになったなら良いきっかけになったのではないか。
あさみと沙優の友情は確かなもので、互いに弱い部分を見せ合っていることで、大切な関係に繋がっているのでいつまでも心が通じあっていそうですね。
最終巻である5巻が寂しくも楽しみです。
「沙優ってやっぱり料理上手いよな」「あ、そ…そう?」目玉焼きの食べ方から、相手の知らなかった一面を垣間見る、吉田と沙優。「今日の私の服装…どうですか」好きな人と見に行く映画に、洋服にも気合が入る三島。「大人の休みって…暇ね…」久々に体調を崩した後藤のちょっと甘えたがりな一面。「早く大人になりたいな」休日の公園でブランコに揺られて呟くあさみ。「うん、行こう!遊園地!」いきなり吉田を誘って遊園地デートに繰り出す神田のほろ苦い恋の話。家出JK・沙優とサラリーマン・吉田とのほんわか2人暮らしと、彼らを取り巻く「彼女たち」それぞれの日常の1ページ。