羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

恋する寄生虫

恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)

恋する寄生虫 (メディアワークス文庫)

(内容)

失業中の青年・高坂賢吾と不登校の少女・佐薙ひじり。一見何もかもが噛み合わない二人は、社会復帰に向けてリハビリを共に行う中で惹かれ合い、やがて恋に落ちる。しかし、幸福な日々はそう長くは続かなかった。彼らは知らずにいた。二人の恋が、<虫>によってもたらされた「操り人形の恋」に過ぎないことを――。

(感想)
三秋先生の作品で初めて読んだ作品だから結構思い入れがあります。この作品に惹かれて、三秋先生の他作品を全て読みました。そして、また改めて読んで、この作品は1.2番目を争う名作だと思いました。
 
高坂と佐薙の他人からは理解はされないかも、しれないが、それでも突き通そうとする初恋を誰が否定出来るというんだろう。
操られた恋だとしても、操られなきゃ、恋が出来なくても、構わない。本物を上回る偽物になればいい。虫に結ばれた男女2人の素晴らしい物語です。
 
 
冬になるとふと読みたくなる、心の逃げ場みたいな作品です。
 
 
コミカライズも原作に忠実で、かつ補足されてる部分がありますので、オススメです。

 

恋する寄生虫 (1) (角川コミックス・エース)

恋する寄生虫 (1) (角川コミックス・エース)