- 作者: まほろ勇太,あやみ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 文庫
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MF文庫 第13回新人賞 優秀賞作品
冴えなくて自称幽霊の亀丸大地はある日、学園で人気の白星絵馬の秘密に触れてしまう。そこから絵馬が大地の願いを叶えようと全力応援することに!? そして、絵馬の信者の猪熊みりあと鷹見エレナも大地の願いを叶えるということに巻き込まれていく。亀丸大地の学園生活は一変することにーーー。
まずは素晴らしかったと言わせて貰いたい。大地には好きな人、獅子神玲花がいて。玲花には想い人がいる。こんな苦しみを大地は負わされていて、心から死にたいと思ったときに軽トラに轢かれそうな絵馬を助けようと行動出来る素晴らしい主人公だなって思いました。例え、投げやりな気持ちでもね。
そして、絵馬が助けたことで大地の生活は一変する。絵馬の支えやみりあのファッション講座と笑顔の大切さ、鷹見エレナのコミュニケーション講座(危ない)があり、大地は変わっていく。あと、絵馬の兄である白星真央の動物的教えもありましたねー(棒)段階を踏んで成長していくのは別レーベルですけど、弱キャラ友崎くんが重なりました。
閑話休題。
成長した大地がクラスのメンバーに認められていくのは読んでて微笑ましかったです。良かったなって。 しかし、それが仇になってしまう。 大地の成長が玲花の背中を押してしまうという、悲しい展開に。それは絵馬のせいじゃないのに…。 そして明かされるみりあとエレナの過去、2人は大地と同じく辛い過去を持っていて絵馬に助けられていた。みりあ、エレナ、真央に背中を押されて絵馬の涙を消すためにした大地の覚悟はカッコ良かったです。玲花が想い人に振られてしまったときに、接した大地の態度はまさに1巻で成長した全てが出ていて素晴らしかったです。
この巻で話が終わると思いきや、絵馬が大地の練習彼女になったり、玲花が大地を見るようになったりと続きそうで、これぞラブコメ!って感じでした。2巻も非常に楽しみです。