羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ…

 

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ…… (ファンタジア文庫)

陰キャラな俺とイチャつきたいってマジかよ…… (ファンタジア文庫)

 

 

 

佐倉唄先生の新作。デビュー作から追い続けているが、この人が書くテーマは確信を突いてきて好きだ。

今作は陽キャラ対陰キャラが意見をぶつけ合うというテーマだった。

 

(内容)

俺は九条静紀。休み時間は机で寝たふり、昼は常にボッチ飯。友人いない歴=人生。要は陰キャラだ。俺の名誉のために言っておくが、この状態は嫌いじゃない、いやマジで。…が「あたしは―春日陽奈は、ずっと前から静紀くんのことが好きでした!」学校一の陽キャラ女に告白された!?でもアレだ、陽キャって怖い。願わくば恋人も静かな女子を、などと考え丁重に断ったら…「な、ならっあたしを静紀くんの理想の女の子に変えて!」と食い下がる春日に根負けして、俺の陰キャ生活を教えることに。「ねぇ、一緒にボッチ飯しよ!」おい、なんだその不思議状況は。あぁ…俺の静かな青春、どこいった?

 

 

(感想)

点数にするなら65点!微妙過ぎて困る。

陽キャラの掘り下げがされず、ただ騒ぐ存在にして、話を進めるのはいかがなものが。ヒロインの春日陽奈が読んでいて、頭おかしい様に感じられて残念。

また、陰キャラ主人公の九条静紀についてはたしかに世間で言われる陰キャラなんだが、真面目な部分があり、常識的なことを備えているのはラノベ主人公としては面白味が無いかなぁ。せっかく、陰キャラ主人公なんだから、とことん追求して欲しかった。

終盤の静紀の自分への問いかけるところから終わるところまでは作者らしさがあって、良かったです。

続くのは決まっているみたいなので、2巻を期待してます。

 

佐倉唄先生の他作品

 

 

 

オタサーの姫と恋ができるわけがない。 (ファンタジア文庫)

オタサーの姫と恋ができるわけがない。 (ファンタジア文庫)