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君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生

君は医者になれない 膠原病内科医・漆原光莉と血嫌い医学生 (メディアワークス文庫)

タイトルから気になって読みました。

血が苦手だが医師になりたい主人公・戸島。設定からして困難が予想されているが、やはり壁にぶつかる。進級が危うくなったり、死に際の患者に寄り添ったり、友人の病気、様々な悩みが尽きない。

それでもしっかり患者と向き合って、医者になるという目標から逃げ出さないのは偉いなと。周囲からの反対や陰口に負けず、希望のある締めで良かったです。

 

徐々に成長していく戸島の様子から目が離せませんでした。

 

血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。落第にリーチが掛かった彼は、救済措置として人手不足のアレルギー・膠原病内科の手伝いを命じられる。
免疫が己の身体を傷付けてしまう難病患者を診療する、膠原病内科、通称アレコー。その外来医長・漆原光莉は、歯に衣着せぬ言動に加え、人として残念な面が多々あるものの、どんな些細な症状も見逃さない名医として大きな信頼を得ていた。そんな彼女の下で戸島は様々な患者と出会い、多くのものを学んでいく。