羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

リベンジャーズ・ハイ

リベンジャーズ・ハイ (ガガガ文庫)


近未来SF、異能、復讐、と様々な要素が詰め込まれていて、作者がやりたいことを好きなだけ詰め込んだ印象を受けました。個人的にはそれだけでも好印象でした。

主人公・チューミーが過去に因縁の相手、スマイリーを殺すために、色々な無茶をしてたところ、粛清官という治安組織の上官に拾われ、打倒スマイリーということで協力し合う。

上官・ボッチとバディを組むことになるシルヴィもチューミーに負けずに信念を持っていて、魅力的です。


話、キャラと気に入ったんですが、肝心の復讐対象のスマイリーがあんまり骨のあるやつじゃなかったので、物語の最高潮の盛り上がりのところで肩透かしにあった感じだったのは非常に残念。

復讐物語で復讐対象がちっぽけだと感じてしまうとそれまでの積み重ねが崩れ落ちるような気分になる。。


とはいえ、全体的には好印象だったので、続くならば読みたいと思いました。