羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

勇者よ、たのむからオレでなく魔王さまに惚れてくれ! 絶対絶命の魔王参謀

(内容)

女魔王ジャフィが女勇者エレナに一目惚れしたことに頭を抱える魔軍参謀カイム。さらにジャフィは世界征服よりもエレナを盗撮したり、着ていた服を回収し嗅いだり、触手プレイをしたりと変態的なストーカー行為に夢中になってしまった。そんな中、エレナが冒険者達に襲われ、連れ去られてしまう!すぐさまカイムは人間の姿に変身しエレナを助け出すのだが…。変態魔王&恋愛脳勇者&魔軍参謀が繰り広げるちょっとおかしな三角関係ラブ・コメディ登場!!

(感想)

ファミ通文庫に壱日千次先生が参戦。

アンチファンタジーブコメとして、作者らしさが全開です! 

 

魔王(女)、魔王参謀(男)、勇者(女)の歪な三角関係が物語を面白くしている。

魔王は勇者が好きだけど、勇者は魔王参謀を好きになってしまって、これは魔王参謀の胃に穴が開くやつだ笑 

魔王が勇者に惚れてるせいで、勇者にただ甘な冒険になるのもクスッとくるし、魔物達が勇者を傷つけないように工夫するのは可哀想だけど、読んでると面白い。


一冊丸々ふざけっぱなしで面白かったので、続巻でもこのノリが見れることを楽しみにしてます。



息抜きにはちょうどいい一冊です。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。7 (ガガガ文庫)

(内容)

京都への修学旅行を前に、どこか浮き足立つクラスの雰囲気。文化祭以来、教室内でさらに微妙な立ち位置になった八幡だったが、最初から地位なんてないようなもんだしな、と我関せず。ところが、奉仕部に持ちかけられた意外な人物からの「恋の相談」。そこにはまた別の人物の思惑も重なって…。旅行は一気に波乱の予感。複雑な気持ちが渦巻き、答えを出せないまま八幡たちは京都へ。まちがっている青春模様は、まちがっているラゴフメ=恋愛模様を生み出すのか。TVアニメ化を直前にさらに盛り上がりを見せるシリーズ第7弾。


(感想)

何度読んでも、アニメで見ていても、この修学旅行回はモヤモヤするなぁ。

八幡が出した答えに文句はつけないみたいな態度を示しておきながら、否定する雪乃と結衣がどうしても受け入れがたい。

奉仕部として時間を過ごしてきて、八幡がどういう人間が多少は分かってるだろうし、なんか理由があると考えられないんだろうか。この巻は非常に消化不良を起こすな。


攻めるべきは葉山や三浦や海老名だと思うんだが、それは勝手過ぎるか…



青春ラブコメは難しいな。

カネは敗者のまわりもの3

カネは敗者のまわりもの3 (ファンタジア文庫)

カネは敗者のまわりもの3 (ファンタジア文庫)

(内容)

地獄から無事に生還を果たし現世に戻ってきた失井敗斗。メリアとクロエとの騒がしくも平凡な日常は、予想外の人物の乱入でまたしても、あっさりと壊される。家賃滞納のせいで、カナミの奴隷兼彼氏として振り回されることになった敗斗だが、彼女が“資産家”であることが判明し―。日本一の“資産家”白星勝子からカナミは命を狙われることに。敗けることが約束された戦い―それでも“魔王”は、少女と交わした約束を守るため“正義”に挑む!

(感想)

1巻から一貫している物語の緩急は素晴らしいと思う。

ギャグなどを入れてドタバタな日常の序盤。

日常と非日常を楽しみながらも不穏な中盤。そして、物語の山である、強大な敵と対する終盤。

オードソックスな形かもしれないが、続けられるのは凄い。

毎巻、胸が熱くなるような激闘を書き切られるのも見事。


いつまでも続いてほしい面白さ。


敗斗が魔王でいながらも、迷うときは側のメリアとクロエが励ましてくれるのも、常に敗斗を見ているのを感じられる良い場面だ。


幼なじみのカナミの最後の言葉は素敵な捨て台詞でした。



多くの人に読んでもらいたい…

転生賢者は娘と暮らす。01

転生賢者は娘と暮らす。01 (ファンタジア文庫)

転生賢者は娘と暮らす。01 (ファンタジア文庫)


(内容)

過労の末、命を落とした大成賢人は、ひょんなことから最強賢者として異世界に転生する!しかし、過去の反省から、チート能力を使うこともなく、人里離れた教会でのんびり自給自足生活を送ることになるのだが、ある日、魔物に襲われ家を失った少女たちが逃げ込んできて!?「パパ、精霊さんがみえるの!?すごい、すごーいっ!」「ケント…今日は一緒に冒険しよ?」「ぱぱ、フィオ、ペガサスさんに乗りたい…」―共同生活を送ることになった娘たちは、ケントのことが大大大好き!神様から与えられたスキル・“願望反映”で野菜も娘も急成長!第二の人生。娘たちと満喫する最強スローライフ!

(感想)

まったり楽しめる〜 これがスローライフか。最近異世界モノが苦手になってきてるからかスローライフモノは読んでなかったんだが、良いね。

琴平綾先生の新作だから読みましたけど、面白くて、ほっこりしました。

先生特有のコメディも含めながらも、スローライフという題材を上手く料理していたなという印象でグット。

ストレスを出来るだけ感じさせず、かつ物語の山を作るという隙の無い構成でした。

やはり、先生の作品は好きだと改めて思いました。


長く続いてほしいなと思う作品です。


琴平先生の作品は面白いから報われてほしいです。切実に。

ちょっぴり年上でも彼女にしてくれますか?2 〜たまらなく愛おしく、とにかく尊い〜

(内容)

男子高校生・桃田薫はちょっぴり年上の彼女・織原さんと交際中。今日はお家でゲームに熱中→明日は遠くの町までドライブデート♪12歳差というギャップにも負けず絆を深めていく二人だったが―「いやいや、それはモモが悪いよ」織原さんの尊厳を傷つけた桃田の何気ない一言とは…?お詫びのマッサージはなぜか超本格的で、織原さんの身も心もとろけちゃう!さらに織原さんの姉・妃さんと衝撃の遭遇で二人の秘密に一波乱!?可愛すぎる奇跡のアラサーと一途な男子高校生が真剣に想いを重ねあう、初々しさ満点で尊さあふれる純愛・甘々ラブコメディ、第2弾!!

(感想)

桃田と織原さんの初々しい感じが作品のキモなんだが、1巻同様ラブラブな雰囲気が漂ってて素晴らしかった。

付き合い始めたばかりの2人が様々な喧嘩を通して仲が深まっていくのを読むのが、ただ幸せ。これ以上は望まない。たまには喧嘩したりしながらも2人が近づいていく様子を読んでいたいだけなんだ。


売り上げが好調でコミカライズも決定したし、長く続けられるみたいで安心しました。

あとがきに書かれていた作品の方針を最後まで貫いてもらいたいです。



末永くお付き合いしたいシリーズです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5

 

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6.5 (ガガガ文庫)

 

 

(内容)

文化祭が終わった直後。「体育祭を盛り上げたい」という生徒会長・城廻めぐりの依頼を奉仕部として手伝うことになった八幡や雪乃たちだが、そもそも体育祭実行委員長も決まっていない。そこで担ぎ上げられたのは、文化祭でも実行委員長を務めた、あの相模南だった…。TVアニメシリーズで著者自らが脚本を手がけた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない。」を元にした特典小説を文庫本用にディレクターズカットし、再構成。ドラマCD付き特装版で音声収録された9巻直後のクリスマスパーティーのエピソードの小説版も加えて収録。

 

(感想)

体育祭回。

なんか本編の箸休めみたいな話でゆっくり楽しめるかと思いきや、また相模がやらかす。

まぁ、相模がここで少しでも挽回しないと救いようもないキャラになっちゃうから、仕方ないね。今巻読んだら、超うざキャラからちょいうざぐらいに印象変わる。まぁ、普通になられても困るけど。

雪乃とかの相模にやり直すチャンスを与える考えに対し八幡の人間はそんな簡単に変わらないって考えを持っていたんだけど、個人的には八幡の考えに賛同したいかな。そんなほいほい人は変われないって、表面は変われるかもしれないが、本質的には変われないよって思っちゃう。

 

話を変えるが、八幡と雪乃が文化祭を機に呼吸が合うようになってきたな。結衣もか。

さて、次は修学旅行か…

 

 

クリスマスのボーナスラックとドラマCDは9巻を読んだらまた手を出します。

俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる10

(内容)

「鋭太。女はね、時には本当に思ってることと逆さまのことをやるんだ」 
医学部推薦のため、生徒会長に立候補した鋭太に対し、真涼も立候補する。 
しかも掲げた公約は「恋愛禁止」!? 
恋愛アンチの本性を剥き出しにした真涼に、ハーレムを目指す鋭太はどう立ち向かうのか? 
決着は一対一の公開討論に委ねられ――。 
いっぽう、千和の愛読書であるモテカワ雑誌「パチレモン」にも異変が? さらに鋭太の伯母・冴子さんにも、大問題が持ち上がる!! 激動の時を迎える自演乙。かつてない危機を乗り越えるため、銀色の悪魔を屈服させよ! 
裕時悠示×るろおが贈る、甘修羅らぶ×らぶコメディ第10弾! 


(感想)

生徒会選挙あっさり決着。

まぁ、重要なところじゃないから良いか。大事なところは過程だよね。

鋭太と真涼が選挙活動を通して、ぶつかり合うことで、自分をさらけ出しあってて、付き合っていた頃よりは分かり合えてきたように思う。腹を割って話すことで、関係も治ることもあるよね。


鋭太の進路の話はラノベっていうか、その他にジャンルでも、主人公の進路をここまで具体的に書くって珍しいと思う。新鮮な感じがする。


次巻のパチレモン復活が楽しみです。