羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。6 (ガガガ文庫)


(内容)

文化祭。面倒な仕事をスルーする方法は…呼ばれても返事をしない、面倒くさそうな気持ちを顔に出す!?ぼっちのスキルをフル活用して、文化祭の準備から逃げる気満々の八幡。しかし、HRをサボッている間に、文化祭の実行委員にさせられてしまう。新学期が始まってからの八幡は、どこか調子がおかしい。クラスでも、部活でも…。雪乃への疑問は消えないまま、そしてそれを問わないまま…前に進まず、後戻りも出来ない二人、雪ノ下雪乃比企谷八幡。決して近づかない不変の距離感に変化は訪れるのか。好評シリーズ第6弾。

(感想)

表紙も内容もこの巻から化けたように思います。

1〜5巻までの軽い悩みや雰囲気が、文化祭の準備から終わりまでの過程でガラリと色を変えたように思います。個人的にはどちらも有り。

雪ノ下が誰もに頼られる強さを持っているがそれは表向き。八幡や結衣はそこを見抜く辺り、付き合いが長くなってきて、関係が深まってきたのが分かる。

雪ノ下に対して、八幡は誰にも頼らない強さを持っている。それは雪ノ下や結衣には良く映らない。難しいよね、考え方や生き方なんて気づいたら形成されてるし。

八幡と雪ノ下は互いに自分が欲しいものを相手が持っていて、羨ましいと思っているように見える。

結衣は最初は軽いやつに見えたけど、違うね。言葉にならない凄さを持っている気がする。


この巻から奉仕部3人組の本質が見えてくるように思いました。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。5 (ガガガ文庫)

(内容)

長いようで短い夏休みも、もうすぐ終わり。小町といつもの日々を過ごす八幡の家に、結衣が訪れる。さらには戸塚からの誘い、クラスメイトからの頼み事…。そして花火大会で偶然再会したのは、雪乃の姉・陽乃だった!群れない、期待しない、押してダメなら諦めろ―。人間関係において間違った悟りの境地に達し、孤高を貫く“ぼっちの達人”八幡のスルースキルをもってしても、見過ごせない、やり過ごせない事実が雪乃、結衣、八幡の3人の関係を少しずつ変えていく。間違い続ける青春模様、ターニングポイントの第5弾。

(感想)

奉仕部3人組が揃わない、珍しい巻。

様々なキャラが語る雪ノ下雪乃像があるが、自分は気持ちに正直なんだと思います。

ただ、雪ノ下って様々な見方があるんだなーと思ったんですけど、八幡に近くて遠い感じが強いですね。


八幡は雪ノ下の孤独な生き方に気づかぬうちに憧れていて、そんな雪ノ下が誰もがついている嘘を許容出来ないのを間違ってると思いつつ認められない潔癖さを持っている。

雪ノ下でも間違いを見逃すことがある。

些細なズレですけど、頭から離れないんですよね。


人間って難しい。

こぐちさんと僕のビブリアファイト部活動日誌 ビブリア古書堂の事件手帖スピンオフ


(内容)

鎌倉のとある高校に、豊富な蔵書を持ちながら、利用者が少なく廃止寸前の旧図書室があった。図書部に在籍する、読書すると作品世界に没頭しちゃう小動物系な卯城野こぐち。彼女はその体質から、落ち着いて読書できるのが旧図書室だけだった。そんな旧図書室とこぐちを助けるため、秘密の趣味は朗読配信と中二病な小説執筆の前河響平が立ち上がる。生徒会長に掛け合うと、旧図書室維持のため、生徒同士で書評バトルを行う「ビブリアファイト」に挑むことになり―。お勧めの本をプレゼンするビブリアファイトでは、実在の名作を多数紹介。原作小説の栞子さんも登場する、本好き少女と恋する少年を描く、青春の1ページ。


(感想)

ビブリア古書堂の事件手帖のスピンオフ作品。

本家と同じで様々な作品を紹介していき、物語を展開していきます。ただ、こちらはビブリアファイトという形で紹介していくので、ライトノベルらしい軽さもあり、本家を知らずとも楽しめると思います。

栞子がちょくちょく出てきて、こぐちと響平にアドバイスをします。程よい距離感なので、ちょうどいいスパイスになってます。


今作は高校生2人が主役なので、凄い重たくはないし、こぐちと響平が意識しあっていて、良いニヤニヤを得られます。

それに、こぐちと響平の好きな作品に対する愛情が読んでて良かったです。自分の好きな作品を語れる相手がいるって素晴らしいことだと改めて思いました。



スピンオフとして、一つの作品としても読める作品です。興味があるならば是非読んでみて下さい。

ファイフステル・サーガ2 再臨の魔王と公国の動乱

(内容)


「許せないわ。わたしたちの結婚式であなたを殺すなんて」フライスラント軍の撃退に成功したカレルだが、その武勲とセシリアとの結婚を快く思わない何者かの暗殺が計画される。「こうなったら未来を変えるべく行動するしかない」犯人の手がかりを求めてカレルはドワーフの国へ向かうが、黒幕の策略はすでに二重三重に仕掛けられていた!そして公国に広がる動乱は、二人の英雄を引き合わせることに!「カレル、おまえにはせいぜい苦労してもらうとしよう。なに、少しぐらいなら手伝ってやる」カレルとヴェッセルの邂逅は歴史を大きく動かす―!

(感想)

2巻は1巻には届かないかなーぐらいですけど、面白いは面白いです。

カレルが毒殺される夢を見て、それを回避するために奔走するんだけど、わりと早めに見当はつくのはいかがなものか。しかも、今回の敵はフィクトル総督が曲者だったけど、あとの二人がポンコツで、少々物足りない。そして、フィクトル総督の策を破るためには、ヴィルとヴェッセルがいないと覆せなかったのは負けに等しいんじゃないかと思っちゃうよ… 辛めに言ってるのは1巻が面白かったから期待してるのもあります。

次巻は巻き返して欲しい。ただ、次巻は灰エルフの襲撃ということで、難戦必死でしょうから楽しみにしてます。


あと、コルネリウスのキャラ作りが完璧すぎて、好きになりますよ笑

そして、いつか初夜の描写を読みたいです。

15歳でも俺の嫁!2 即日同棲から始まる電子書籍革命

(内容)

カリスマJCモデル(15歳)との同棲宣言をした火野坂賢一の下に新たな少女・武美涼(15歳)が現れる。
彼女はアリサと同じ学校に通う女子中学生で、賢一にいきなり同棲を求めてきたのだが…… 
「あたしは今、狼と二人きりってこと……!? いえ、相手は妻帯者……でも15歳がストライクゾーンのロリコン……!? や……やさしく……してください」 
「待て待て制服のボタンに手をかけんな!?」 
しかも涼は歌って踊って“書ける”知性派アイドル&電子書籍作家としても活躍しており、MARIAと涼で紙の本と電子書籍との売り上げ勝負をすることになってしまう。 
本を愛する全ての人に捧げる恋と革命の出版業界黙示録、待望の第二弾!


(感想)

今回は電子書籍対書籍の構図をテーマに書いていて、凄い切り込むなと感心してしまいました。これどうやって解決するんだろうと思って、最後まで読んだら、まぁ妥当な落としどころだった。

ただ、まぁ、物語の都合上書籍側に深入りするのは分かるんだけど、もう少し、電子書籍側も掘り下げて欲しかったかなー。仕方ないんだけども。平等じゃないかなと思った。



あと、自分は書籍派なので、最近の電子書籍の勢いは有り余るほど感じてるんですが、未来になったら書籍は消え去るのか不安です。電子書籍は便利何だろうけど、紙を直に触って読まず読書と言えるのだろうかと思ったりしちゃうんですよね…

あと電子書籍は違和感が強い。個人的にですけどね。



さて、2巻まで読んだところ、庵田先生は炎上を物語に組み込もうとしてるんですけど、それは厳しく感じました。これからも炎上を組み込むんなら心配になります。何故だか不安になるんですよね。

おまえ本当に俺のカノジョなの?

おまえ本当に俺のカノジョなの? (MF文庫J)

おまえ本当に俺のカノジョなの? (MF文庫J)

(内容)

計算打算を駆使し高校デビューを成功させた俺・優哉(ゆうや)は、誰もが羨む美少女三人との「理想の青春」を満喫していた。なのに、突然カノジョを自称する幼なじみ・望海(のぞみ)が現われて崩壊の危機に! って、あれ? なんでみんな急に恋のやる気スイッチ押しちゃったの? 俺らの関係は、なぜか俺争奪のアピール合戦へと急展開で、ドキドキさせられっぱなし! マズい……俺はある事情から、修羅場なんて求めてない。こうなったら俺の計算打算でアピールを華麗にかわしてみせる! って、なんだよ望海。「優ちゃん、計算高いクズに成り下がったんだね」だって? 辛辣すぎ! しかも、なんでお前が修羅場をけしかけてくるの!?


(感想)

地味にというと言いかたが悪いんですけど、落合祐輔先生の作品が好きなんですよ。

今作は久方ぶりの新作で、どんな感じかなと手探りでした。そしたら、今までとは違い現代モノだからか、書き慣れてないなぁと感じました。


計算高い主人公優哉の思惑と、そんな優哉を取り巻く、望海・薫・未央・遥香達ヒロイン勢の状況説明に追われて、1巻の体をなしてないように思いました。起承転結じゃなく、起承で終わっていて、なんだかなぁ。ただ、引きは良かったので2巻が出るならば読みたいです。1巻というより0.5巻みたいな印象です。


今作は続いてくれないと1巻を読んだ意味がない。とにかく、2巻を出すんだ。話はそれからだ。



ヒロイン達の中では、遥香が1番好きです。

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。4 (ガガガ文庫)

(内容)

夏休み。誰とも会わず、遊ばず、働かず。一人悠々自適な生活を送る八幡だが、平塚先生から招集がかかり、奉仕部として雪乃や結衣たちとともにキャンプ場でのボランティアを強制される。しかし、なぜかそこにいたのは葉山、三浦などの「リア充」組。強制的に発動された青春っぽいイベントに、八幡たちはどう立ち向かう?水着に花火に肝試し、キャンプの夜の会話、そして風呂…?「みんな仲良く」なんてできるわけがない!?夏は、ぼっちにとって忌避すべき危険がいっぱい。相変わらずひねくれ、間違い続ける青春、第四弾。

(感想)

「みんな」それはあらゆる時に使われる言葉。みんながやってるから、みんなに外される、みんなに、みんなに、みんなに。

嫌な問題だなと思う。渡航先生の解釈が残酷なほど正確に的を射ていた。

ラノベだけど、深いなぁと思いました。


八幡や雪乃の考えは高校生にしては大人びてる気がするけど、二人が大人になったら、どんな大人になるのか気になります。



高校生の時に読んだ時より、違う解釈が出来ました。続きを読み返すのが楽しみです。