- 作者: 庵田定夏,白身魚
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2013/03/30
- メディア: 文庫
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本編最終巻。完結。
青い青春を送る文研部の物語はこれにて完。
謎の現象が学校全体を巻き込んで、みんながバラバラになる中、解決方法がみんなを一つの方向を向けるという難題。
どうなるかと思ってたけど、文研部員がどうにかするんではなく、意思を友人たちに伝えて、友人たちが文研部員を信じて解決に向かうのは良いな。
謎の現象に巻き込まれるなか、みんなが文研部を怪しむ苦しい展開は読んでて辛かった。その分、みんなに信じられて、問題が解決したときは爽快感がありました。
生徒会長の香取があまり掘り下げられなくて、嫌な奴としか感じなかったのは残念。
最後は記憶を失った文研部員たちが、ふうせんかずらの種でなんとなく思い出し、思い出の場所で記憶が戻るのは良い締めかたでした。
ふうせんかずらとも良い別れ方で良かったです。
青春作品として最後まで書かれたのは立派です。
庵田定夏先生の次回作も読みます。