- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2018/06/12
- メディア: 文庫
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(内容)
百年続いた写真館の館主、祖母・西浦富士子の遺品を整理するために、桂木繭は江ノ島を訪れた。かつてプロの写真家を目指していたが、ある出来事がきっかけで、今はカメラを持つことができない繭。懐かしい写真館を訪れ、祖母と親しかった人々と出会うことで、封印していた過去が少しずつ露わになっていく。そして―。写真の謎解きと、人間の過ちと再生を描く物語。
(感想)
ビブリア古書堂の事件手帖シリーズを読み終えたので、こちらも。
古書ではなく、写真が物語を動かす鍵になっていて、どんな作品なのか読んでみるまで分からなかったんですが、読んでみたら、好みな内容でした。
カメラが得意なのだが、嫌いになってしまった桂木繭が写真館を整理することになり、祖母と親しい人て出会い、写真の裏側を覗くことで現れる現実がとても苦い。しかし、幸せな苦さ。
是非シリーズ化してもらいたいです。