羽休みに娯楽を

読書、主に小説の感想を上げています。たまに、漫画や映画等も。

自由なサメと人間たちの夢

自由なサメと人間たちの夢 (集英社文庫)


以前に、住野よる先生が推していたな〜と思い、買いました。


歪みを抱えながら生きている人達が欲望に忠実になっている姿を映す短編集。

様々な人達の歪みが感じられて、とても面白かった。歪んでいるだけでも、必死に生きている。一般の歪みに関係ない人達には分からない悩みを抱えていて、その悩みを物語の核心に置くことで、読み応えと読後感を作っていた。


こういう落ちていく人達がふらっと心が上を向くのが好きなんですよね。